ブラジル対オーストラリアを見終わったところ。
結果は2-0でブラジル。
やはりオーストラリアはレベルの高い試合をしていた。日本人のかなり多くが「格下」だと思っていたのは単純な驕りだ。
どちらが上とか下とか、そんなことはもはや意味がない。目の前の試合に勝つか負けるかだ。
その試合の前に、ランキングだのなんだのをすぐに持ち出して、それを基準に「格下」「格上」を決めて星勘定をする。
正直なところ、僕にもそういうところはあった。
日本のFIFAランキングが実力を反映しない「良すぎる」評価だと思いつつ、F組残り3チームについて、相対的な比較をして、オーストラリアがいちばん弱いだろうと、僕自身も思いたくて「期待」した。我ながら貧しい発想だ。
しかし、日本の緒戦をみても、今日のブラジル戦を見ても、やはりオーストラリアが日本にとって勝ちやすい相手であると考える根拠は薄弱だったこともよくわかった。
勝負は、その日、その時間、勝つか負けるかだ。
過去の統計や、ランキングは、確率を推し量るさまざまな手段のひとつに過ぎない。
しかし、勝負には65%の勝ち、とか、24%勝ち、などという結果は存在しない。勝ちと負けのどちらかしかないのだ。
それぞれ50%の確率でも、コインを投げれば、表か裏か、必ずどちらかになる。
ああ、なんて愚かなんだろう。
こんな簡単なことを結論するのに、あれこれ悩んだり、好き勝手にいうテレビを見てみて、なにかの気休めを求めたり。
2-0 で勝ったブラジルはやはり強かったし、サッカーが巧かったけれど、オーストラリアにも勝つチャンスは十分にあった。
ブラジルは、日本より、格段に巧いし、強い。
これはランキングの問題ではなく、赤ん坊を見て未成年者だと「見破る」のと同じほど明らかな観察結果だ。
でも、勝てばいいんだ。それだけのことだ。
うん、ワールドカップはほんとにすごい。
今日、この日、生きていてよかった。
Diary
日産スタジアムそばでフットサル。
キーパーと1対1で、左足シュートを決めた。
右足のループシュートは枠外。右足インサイドでのミドルシュートも枠外。
でも1点でも決まるとなんだか爽快。
ルーズボールを競るとき右足を軽く捻挫。テーピングしておいたので、多分、たいしたことにはならないと思うけど、帰宅後、すぐに両膝と右足首をキネシオテーピング。右足をかばったせいか、左膝が少し痛いので。
そういや、最近、背番号12の青いユニフォームのロゴなどがはやっている。
「サポーターは12番目の選手」ということで、日本代表を応戦するぞ!ってことらしい。
12番目の選手というのと背番号12はあんまり関係ないけど……、まあいっか。
ちなみに、ワールドカップ日本代表の背番号12は、控えゴールキーパーの土肥洋一(FC東京)です。土肥選手、自分のファンが多いみたいで喜んでいたりして。(笑)
さあて、また原稿書きのつづきをやるか。
正直に言えば、日本対オーストラリアの敗戦のショックがまだ残っている。
気持ちを切り替えて仕事をするために、1回だけ書こうと思う。
日本は下手だから負けたんだ。
ネットを見ていると、ジーコの采配がどうの、とか、いろいろ書いている人もいる。
けど、ワールドカップ開幕からいままで全部の試合を見てわかったけど、どのチームも日本の選手よりもサッカーがうまかった。
今回のワールドカップの試合を見る限り、トラップ、パスの精度、スピード、どれをとっても、韓国-トーゴまでの12試合24チームの中で日本は一番下だ。FIFAランキングでオーストラリアよりも日本が上であることは、オーストラリアよりも実力があることにはならない。ふだんから世界のサッカーを見ている人なら知っていることだ。マスコミが日本戦しか見ない多くの国民をミスリードしていただけで、日本の実力はF組で一番下なのだ。
日本戦以外の試合を見て、改めてそれが確認できた。
(もちろんそれでもサッカーであるかぎり勝機はある)
監督の采配はそうした、実力、基本技術の先にあるものだ。
基本技術の時点で一番下手なチームは、順当なら勝てない。本質はジーコの采配以前の問題なのだ。
たしかに下手なチームの勝率を上げる采配はあるだろう。でもそれは確率を上げるチャレンジに過ぎない。
代表選手はみんなプロなんだから、トラップやパスの精度を上げるのは監督の仕事じゃない。
自分の国の代表を下手だと認めるのは楽しくないけど、黒を白と真実を曲げて考えるのはやめよう。
そう思った。
ワールドカップが始まって日記を書く時間がありません。 (笑)
テレビ中継を見て、気づいたこと。
テレビ中継のカメラやスイッチャーが素晴らしい。
FIFAがサッカーに特化した放送人の専門のチームを作って、複数のチャンネルで全世界に配信しています。
各局は、それを自分で切り替えて番組にしてもいいし、専門のスイッチャーが番組に仕上げた国際映像をそのまま放送してもいいのですが、日本で放映されているのは、おそらく後者。
すごく見やすいし、ストレスないし。さすがです。このカメラの使い方を日本の局も勉強して欲しい。
まずできるだけアップにしない。
アップにしても動きが出たらすぐにロングにもどり、同じ画面での連続性を失わせない。
これによって、つねにボールの位置と陣形を把握できます。
それがサッカーの報道として基本。
日本の放送は、すぐにアップにしたり、ことなる角度のカメラを勝手に切り替えるので、ボールの位置やディフェンスラインの位置、オープンスペースの位置が把握しにくい。
自分がボールを持っているプレーヤーになったら、どこへボールを出すか、監督だったら自分のチームにどういう指示を出すか、相手チームの弱点が何処にあるか。
FIFAの国際映像は、そういうことを考えることができる放送だから、サッカーというスポーツがすごく面白い。
一流の仕事とはこういうものなのだなあ、と。
書くのが遅れて、後出しと思われるのもシャクだけど、一応、開幕前の予想です。
【まず組分けは】
A ドイツ コスタリカ ポーランド エクアドル
B イングランド パラグアイ トリニダードトバゴ スウェーデン
C アルゼンチン コートジボワール セルビア・モンテネグロ オランダ
D メキシコ イラン アンゴラ ポルトガル
E イタリア ガーナ アメリカ チェコ
F ブラジル クロアチア オーストラリア 日本
G フランス スイス 韓国 トーゴ
H スペイン ウクライナ チュニジア サウジアラビア
【決勝トーナメント進出僕の予想】
A ドイツ エクアドル
B イングランド スウェーデン
C セルビアモンテネグロ オランダ
D メキシコ イラン
E イタリア アメリカ
F ブラジル クロアチア (う~苦渋の選択)
G フランス 韓国
H スペイン ウクライナ
あんまり勉強していないからほんとはよくわかっていないのですが。
なんとなくアルゼンチンはまただめなんじゃないか、アメリカはどこがいいのかわからないのに意外に強い、日本も調子が良ければチャンスはあると思うのですが、実力通り順当なら一勝もできないのではないかと。韓国はビミョー。シャフチェンコのウクライナをどこまで買うか、なんてあたりが個人的な迷いどころです。
2002年の日本代表よりも確実にグレードアップしていると思いますが、前回は開催国で有利なラウンドロビンだったので、今回は予選突破がかなりきついですね。
がんばれニッポン!
動画配信サイト GYAO で、村上世彰さんの記者会見がノーカットで見られます。
http://www.gyao.jp/news/
これを見て、僕は「村上世彰が口先だけきれいごとをいう守銭奴である」という結論には辿り着かないのですけれど。
と同時に、いかにテレビや新聞がこの79分の中から、自分のシナリオに沿ったシーンを選び取り組み合わせているか、ということも改めて強く感じます。
僕は村上世彰という人をとてもピュアな人だと受け止めています。
完全に言行一致していると思うから信用できる人というカテゴリー。
彼は随分前に十分お金を手に入れているし、お金を増やすのは自分のためではなくて、出資者のためでもあり、それから自分の影響力を強めることで(つまりたくさん株を買っていろいろな会社に自分の意見を言えるようになることで)たしかに彼の理想の実現を目指していたと思うのです。
そんな方法をとる人がいままでいなかったから、理解されないだけなんだと思います。
僕のシュート練習の成果が高原に伝わったのか、今朝のドイツ戦は、素晴らしい試合になりました。
レベルの高いワールドカップ水準の試合だったと思います。
日本のディフェンスに身長がないので、ドイツは高いボールで攻めてきたのですが、逆に日本は自分を知っていて、高さに対抗する守備ができているわけで、、ドイツは攻めあぐねていました。
実は、足下で個人技勝負をしてくるのが一番いやなのに、ドイツにはそういう攻撃があまりありませんでした。
とはいえ、2-0で負けていてもきっちり同点にしてくるところがさすが世界のサッカーだと思いました。
ジーコは、守備固めをしないで大黒を試してきましたが、ドイツに勝つことはこの試合の目的ではないので、妥当なやりかただと思います。
買って喜ぶよりも大黒に経験させたり、得点のパターンを産み出すトライの方が重要ですから。
2つ、中田から大黒に「絶対1点」というボールが入りました。
一つ目は、ノートラップで左足で蹴っていれば得点でしたが、右足で蹴るようにボールを運んだためにシュートチャンスを潰されました。
二つめは、小柄なためにディフェンダーのマークで体の重心をずらされてしまい、ゴールに押し込むことができませんでした。
本番で改善できるかどうかはわかりませんが、どうすればいいかは大黒はわかったはず。
どちらも中田のパスは完璧でした。調子がいいようです。
柳沢もいいプレイをしていました。
ただひとつ、左サイドからグラウンダーで入ってきたボールをゴール正面でスライディングしてでも押し込めば入ったと思われるボールを自分で右まで流してシュートチャンスを潰したプレーがあり、柳沢の悪い癖が出ていました。
他の人のために役立つ動きをすることと、自分にシュートチャンスがあるときに撃って点を取ることは対立しないはずなので、なんとか修正してくれるといいなと願っています。
しかし、ドイツ相手に2点先行するなんてことが、僕の生きているうちに起きるとは予想もしていなかったので、夢のような瞬間を経験しました。
どこと対戦するにせよ本番で後半2点リードするようなチャンスが来たら、ジーコはおそらくきちんと守り勝ちをすることを選択するでしょう。はたして、そういうシチュエーションになってくれるかどうか。
どうしたら親になれるんだ。
いえ、セックスをすれば結果として、だれでも親になっちゃうわけですが、問題は「親はどうあるべきか」をいつどうやって学ぶのか、ということです。
(フジテレビで本日さっきまで放送)
台本はとっても雑なんだけど、そんなことどうでもいいや、楽しかったです、僕らの世代には。
当時新品だったはずなのに、放送開始の日にすでにテレビ受像器がが汚れてレトロ調にくすんでいるのはなぜだ、なんてことも、この際、許そう。
テレビがフロンティアだった時代の物語。
小説はいまでもフロンティアだぜ。俺がいる限り。(なんちゃって)