雨合羽1760円。
土曜日、バイクで清水まで行くので念のため。
さすが安物、開けるとやたらとビニール臭い!
前回バイクで使う合羽を買ったのは20年以上前だけど、一度も使わないうちにパリパリに硬くなって捨てた。
30年前には世田谷から相模原までバイクで通勤していたこともあったけど、いまは天気がいいとわかっている日にしか乗らない。それでも遠出をするときには予想外ということもあるので、念のため。
ヨットの合羽は必需品で、性能が悪いと体力と集中力を失い命に関わるので、値段は10倍以上のものを使っている。
日常、身につける洋服で一番高価なのがヨット用の合羽だ。(笑)
夜、バイクで出かける用事があったので、その前に港北のIKEAで、オフィスの調度を物色。
ほぼ決まった感じで、あとは、運び込む日にもう一度来て調達する。
本牧のデニーズに、BMWの新車を買ったばかりの友人、トライアンフの新車を買ったばかりの友人、ホンダの新車を買って21年乗っている僕、という3人のバイク仲間が集まり、ツーリングの相談。
11日土曜日に、「清水のヨットハーバーまでヨット仲間に会いに行く」という往復300KmをETC休日特別割引で走るバイクの旅の手はずが決まった。
帰宅後はぼんやりと頭の中に明日から着手する連載小説の続きのイメージをつくる作業。

今日は早起き。
今月初めて都内に出る。
だが。睡眠時間3時間なのでちと眠い。
神保町の駅を降りたら眠さ最高潮。というわけで、待ち時間にドトールでまずはコーヒー。外はいよいよ春である。
午前11時、二つ隣り合っている出版社の片方で打ち合わせ。
映画の原作の話。プロデューサーとイメージが共有できた感じ。
できれば5月連休前に沖縄へ取材に行こうということに。
すべてが順調に進めば、小説は年内刊行。2011年劇場公開。まあ、映画は水物なので先のことはわからない。
お昼をごちそうになって編集者と別れ、ひとり神保町巡り、いつもなら古本屋を何軒かのぞいた後、お茶の水の楽器屋へと流れるのだが、今日は、本屋さんはそこそこに小川町のアウトドア用品の店を回る。
そのまま秋葉原まで歩く。
久しぶりにアマチュア無線専門店「ロケット」へ。目的は無線機ではなく、別の用途に使うつもりのアンテナ用の金具の物色。収穫なし。
次は「秋月電子」。
この店が別の名前で世田谷にあった頃からだから、42年くらい通っていることになる。いまでは、とてもシステマチックに経営されていて、店のレジにふつうの家庭婦人という感じの人を数人使っている。レジには専門知識がいらないように、今では東急ハンズのようにすべてが袋詰めされているのだ。
店頭をチェックして不足分を補充しているのは、理科系の学生アルバイト風の男子。
ジャンク屋や中古PC店をいくつか回る。
目星をつけたのは、もしかして必要になるスタジオ用の液晶ディスプレイ。安いのは4千円くらいからあることを確認。
ラジオデパートへ。
ここではコネクタを探すが思ったものはなかった。
ラジオ会館でも同じものを探す。
小学生のときに千円札を(大金を盗まれないように)靴下に隠してテスターを買いにきた店も、いまでも使っているコーラルのスピーカーユニットを買った店もまだ健在だ。
テスターもまだ使っている。40年以上。
街角ではメイド服の女の子が客引きをしている。
「それではご案内します」
新宿歌舞伎町では禁止されている客引きが秋葉原では許されているのかな。
後ろをついていったのは外国人のカップルだった。
世界中のオタクの聖地である。物珍しがって行っていた日本人はすでに影をひそめ、最近では外国のオタクたちが、初めから日本へ来たら秋葉原のメイド喫茶へ行くと決めてやってくるらしい。
僕自身は、メイドファッションの女の子を見ると、ちょっと自分にとって大切な町が踏み荒らされているような気分がしてしまう。
そもそも「なんでもあなたのいうことをききます」というタイプの女性があまり好きではない上に、わざわざそういうタイプを演じることを商品にしているというのがすっきりしないということもあるかな。




昼前、妻と花見に出かける。
ジャックモールから100円バスで日ノ出町駅前に向かう途中、どうやら北朝鮮のミサイルが発射されていたらしい。
日ノ出町からすぐに川沿いに出ると、もうあたりはフリマや屋台が出ている。
そのまま川沿いを黄金町まで行って、スタジオを案内し、「マイノリティーズコーヒー」のところまで。
すぐ前でジャズの演奏があり、二階席からしばし鑑賞。特等席!
一区切りついたところで店を出て、こんどは住吉町側の遡ると、そこは桜のトンネル。水面にはカヌーやモーターボートや遊覧船が行き交っている。
ふだんの1000倍は優に超える人出です。
こんなにぎやかになることもあるのだと、ほんとにびっくり。
何しろ、ふだんは1時間に2,3人しか通らない道に、何千人という人が行き交っている。
あまりの落差に、一層、この町の経済の深刻さが感じられます。









気温が15度を超えている。
マンションの中庭の桜も一気に開き始めた。
瀬谷の海軍道路というところが桜の名所らしく、まだ行ったことがなかったので、バイクで出かけてみることにした。
15キロくらいなのだけれど、最後の1キロで渋滞。道幅がなくて大型車が続いているので、バイクでもお手上げ。
そうこうしているうちに、雨がポツリ。
迷わず踵を返して帰り道に就く。
この判断は正しくて、家に近くまで来たらそこそこ本格的に降ってきた。
この季節、いろいろなところに桜が咲いていて、名所には行けなかったけど、十分に桜は堪能しました。
日本人がどれだけ桜が好きかと、この季節になると急に意識するなあ。
野毛のお店の花見とか、ゴールデン街のお店の9周年とか、行きたいところはあったけれど、なんだか大勢の人と話をするよりも一人でいたい土曜日だった。
エッセイを1本書いたら、そろそろ4月20日〆切分の原稿に手を付けなければならないけど、徐々にテンションを上げていこう。

2日続けて黄金町へ行ったので、この際だからもう一日行ってみることに。
伊勢佐木町に用事があったので黄金町経由。
日ノ出スタジオの「エル・ドラド」で黄金エール。(1パイント900円)
明日から大岡川の桜祭りなので、人通りがいつもの百倍。(笑)
ふだんは1時間に2-3人しか通らない店の前に、ひっきりなしに人が通る。桜見物の人たちだ。
すぐ前に浮き船台が出ていて、川の上にステージができる。
ふと外を見ると、シネマ・ジャック&ベティの梶原支配人がいる。声をかけて挨拶する。桜祭りで川で上映会をするのだそうだ。
この季節だと暑くもなく寒くもなく片道35分歩いて通うのは快適だ。
明日には関内に石丸電気もオープンするので、仕事場からパソコン関係の買い物も心配がいらない。かな。

午後、連載小説の直しを送付。
午後6時。
NPO法人「黄金町エリアマネージメントセンター」の事務所開きのパーティへ。(会費1000円)
周辺地区の入居アーチストの一部の人とも出会う。
家を創る人、造型アートを創る人、洋服を創る人、芝居を創る人、など多彩。
午後8時半、大岡川沿いを歩いて、都橋商店街「華」へ。
頼まれていたサイン本を届ける。
しばし「ゆんたく」したあとは「疲れたおじさんの店・カントリー」へ。
疲れたおじさんがやっている店なのか、疲れたおじさんが来るための店なのか、それが問題だ。(笑)
マスターの古い知り合いで20年ぶりというお客さんがいて、どういう知り合いかと訊ねたら、ボーイスカウト仲間だという。
阿川も大阪豊中にいた頃、カブスカウトやボーイスカウトの隊員だったので、いきなりボーイスカウトやアウトドアやサバイバルの話。
気がつけば午前1時半。
再校のゲラがやっと終了。
いつもだけど、校正ってテンションが出なくて、なかなか一気にやってしまうことができない。
製造業でいえば品質保証の工程だから、これもきちんとやるのは当然で、そうでなければ買ってくださる読者に申し訳ないのですが、自分の中ではどうしても「すでに終わったもの」になってしまっているもんで。
というわけで、朝方におわったところで、今日はひとやすみ。
(なんだか休んでばっかりな気がする)
スポーツクラブを都度払いに変更するために、会員証を作りに行ってきました。
いままで月に15000円払っていたのを退会して、都度払い1500円になる。
黄金町のスタジオの家賃の一部に回します。
遅い「昼食」はタイ米を炊いてレトルトのキーマカレー。
そのあと、自転車で30分ほど走り回って運動不足を少しだけ解消。
さて、頭を切り換えて、4月2日〆切の連載の原稿の直しだ。

いい天気だ。
日が暮れる前に太陽に当たりたくなって自転車で外に出る。
行くあてがないときは黄金町。
4月半ばからの仕事場までの通勤路を探る、という名目。(笑)
新しいルートを探しながらゆっくり漕いで少し遠回りもして20分ほどでオフィスになる予定のスタジオの前に到着。
阿川大樹ストーリースタジオ(仮称)
建物の周りをぐるりと一周して、入居予定の施設にあるカフェ「視聴室その2」に入る。
週末の宵にはライブをやったりする店だ。
この文章もいま pomera で書いている。
入居者は多少入れ替わることになっていると思うけれど、たぶん、これが平均的な月曜の遅い午後の空気なのだろう、なんて思いながら、自分がここで仕事をする一日をシミュレーションしてみる。
京浜急行の高架下だから、時折、電車が通るとガタガタゴトゴトと音と振動がする。
いつもほとんど客のいない店だけど、僕以外にもうひとり、芸術家風の人がいる。もしかしたら、同じプロジェクトの別の入居者かもしれない。店の人にいろいろ根ほり葉ほり聞いているし。
店のBGMはちょっと大きいかな。
R&Bというよりはソウルミュージックと呼ぶべきナンバーがかかっている。テイストとしては心地よい。日本語の歌詞の音楽を流されると、気になって集中できない。
時折、アトリエに出入りする人が通る。
僕のスタジオは同じ建物の店からは一番遠い位置。仕切はあるけど天井は吹き抜けでつながっているから、当然、音は聞こえるだろう。自分の音も漏れるからおたがいさま、かな。
もし、うちで掻き消すように別の音を出したら、間にある部屋の人はたまったもんじゃないだろう。(笑)
なんとなく人がいるような閑散としているような、ゆるゆるな空気は思った通りだ。
人がいるなかの孤独。
それが僕が望んでいる執筆環境なんだ。満たされたり、人と共に幸福を共有して満ち足りてしまうと書けない。少しでも不幸が心を占めていないといけない。
18日に切った指は、ほぼ痛みはなくなって、内側から肉が形成されつつある。一番外側の皮はどうやらつながり損なったらしく、切り口から少しビラビラとなっている。
指に絆創膏を巻いていると、微妙に距離間が違って、キーボードでミスタッチが出る。
日が陰らないうちにまた少し走ろうか。
そう思って、会計をする。
「さっき使っていらしたのはコンピュータですか?」
店の人がいう。 pomera のことだ。
ひとしきり説明して、せっかくだからと4月からここを仕事場にするのだというと、何をしているのかと聞かれ、小説家だというと「音、大丈夫ですかね」と訊かれた。
BGMのことだ。なんだか、本心から気にかけているようだ。すぐにそこに気がまわる人なら、ご近所さんとしてうまくやっていけるような気がした。
横浜駅西口まで漕いで、ヨドバシカメラでケーブルを買い、東急ハンズで小物を買う。
ファニチュアを見たら、それほど高くなくて使いやすそうでカッコいいデスクを見つけた。
もっていたカメラで写真を撮っておく。
夕食後は朝になるまでゲラのチェックだ。

手前の四角い窓の中が入居予定のスタジオ

もうじき「大岡川桜まつり」が始まる

窓の外には道を挟んで大岡川

「試聴室その2」から川と反対側を見ると簡易旅館が見える
頭上は京浜急行の線路だ

新しい仕事場のオーディオをネットオークションで揃えています。
今日は神戸の高架下の古道具屋さんからオークションで落札したアンプが届きました。
ONKYO INTEC 205 シリーズの A-909 という機種。落札価格は3600円。
前日に届いた山形の古道具屋さんのスピーカーは ONKYO FR シリーズの D-V7 というやつ。落札価格はなんと950円です。
さっそくつないでならしてみると……。
ん? 音が出ません。
スピーカーはテスト済みなので、アンプが死んでる?
ボリュームを最大にすると右だけかすかに音が出ます。高音だけ。
ははーん、もしかしたらクロストーク?
でなければ、出力がショートして保護回路が働いている感じの音。
背面を見るとプロセッサーイン/プロセッサーアウト端子があります。わかりました。イコライザーをつないだりするこの端子にジャンパー線がありません。
余っているRCAのコードでここがショートするようにしたら、思った通り音が出ました。
古道具屋さんが端子の掃除をするときに外して、つけるのを忘れたんでしょう。自分でつないで結果OKなので、クレームは言わないことにします。
ジム・クローチ(アコースティックロック?)を聴いてみると、なかなか粒立ちがいい。
ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」をかけてみると、これはかなりいいです。
スピーカーの f0 が 55Hz なので、ほんとの低い音はでませんが、とてもバランスのいい音。ONKYOって正直な音を出すので好きなんですよね。新品でもそれほど高級なグレードのスピーカーじゃないけど、解像度も定位も立派です。驚いたな。
というわけで、950円スピーカーと3600円アンプでワーグナーを聴きながら淹れたてのコーヒーを飲んだら幸せになりました。
当初、iPod を直接挿せる小型のオーディオ装置(いわゆるアクティブスピーカーと呼ばれる商品群)を買おうと思っていたのですが、こっちが正解でした。

