月別: 2010年6月

連載原稿 追い込み

 午前9時半より、マンション理事の打合せ。
 午後からは、前夜、サッカーテレビ観戦のためにはみ出てしまった連載小説を書くためにスタジオに出勤。
 午後9時前、できあがって、編集者に送った後、野毛某店で食事して帰る。

本日も気力なし

 蒸し暑い。
 徒歩通勤は身体に悪いと諦めて、自転車でスタジオへ。
 午後3時過ぎ、アーロンチェアが引き取られていく。
 この椅子は、我が仕事場にあるもので、もっとも高価なもの。
 小説家デビュー前から12年間使っている。(買いに行ったのが1998年の6月)
 この椅子は、たとえ一日20時間座っていても、少なくとも「お尻が痛くなる」ことはない。
 
 それがついに壊れて、可動部分が動かなくなったので、修理に出すことにしたのだ。
 ちなみに、いま買うと12年間の保証がついているのだけど、僕が買った12年前は、もっと保証期間が短かったので、今回の修理は有償。
 修理代だけで連載小説の1回分の原稿料が飛んでしまうけどやむを得ない。
 さて、椅子がなくなってしまうと実は仕事にならない。
 いきなり開店休業。
 となると、先週あたりからの無気力がついに、本物の無気力になって牙を剥いてきた。
 無気力は小説家にとってたぶん「最大の敵」なので、「牙を剥く」という表現でいいのだ。だれが何と言おうと。
 部屋でコーヒーを淹れる気力も湧かず、Lcamp へ行って、コーヒーを頼む。
 ちょうどアーチストのさかもとゆりさんがいて、店の中島君と3人で、「自分たちがどれほど無気力か」を語り合う。(笑)
 薄暗くなってスタジオに帰る。
 そこからは、椅子がなくてもできることのひとつである、ギターの弦の交換をする。プリアンプの電池も交換する。
 その勢いで、アンプにつないで弾いてみる。
 大きな音を出すと、自分にフィードバックがかかって、魂が活動してくる。
 午後9時前、ギターを弾いたら少し気力がもどったので、帰宅。
 午後11時過ぎ、スターバックスへ仕事に出る。
 午前0時半、美人が店内をゆっくり行き来する。
 まるで女優のように、「みんな、なんでわたしを見ないの?」という空気を纏いながら。
 人間って面白いなあ。

気力なし

 世の中は日曜日。
 気力が湧かないので、書きかけの原稿が一行も進まない。
 スタジオへ出て、雑用を少しして、帰る。

歌舞伎町定点観測

 ライブが終わった午後9時過ぎ、久しぶりにあった古い友人女子2名とゴールデン街近くの焼き鳥「花梨」で飲む。
 午後11時、ゴールデン街”April Fool”へ。
 ゴールデン街も半年ぶりくらいかなあ。
 夜明かしをするのは、「フェイク・ゲーム」の取材のために歌舞伎町のいくつかのポイントで定点観測をしていた頃以来だから、2年以上前になるかな。
 午前2時過ぎ、ぽつりぽつりと雨の降る中、歌舞伎町一番街の李小牧さんの店「湖南菜館」へ。
 あまりおなかが空いていないので、湖南チャーハンとアイスウーロン茶。美味しかった。
 李さんは明日横浜にダライラマの講演を聴きに行くのだという。
 その間、奥さんと子供さんの遊び場所について相談に乗る。
「電車動くまでテレビを見ていけばいいじゃない」
 李さんの言葉を後に、午前3時過ぎ、店を出る。
 少し遠回りをしながら、次の定点観測へ。
 一時期減っていたナイジェリア人の客引きが増えている。
 不景気のせいなのだろうか。(根拠はない)
 24時間やっている Cafe AYA。
 深夜料金380円のコーヒーを頼んで、店の中の様子を観察。
 外にいたナイジェリア人が、一番外側の席に座っていた女性に窓越しにサインを出している。
 腕にタトゥーをしているその女性は、ドア口まで出ていく。
 やがて、黒人と店内に戻ってくる。
 二人は初対面のもよう。
 英語で話をしている。
 ユア ソー セクシー、とかなんとか。
 男は携帯の番号を教えている。プリペイドだそうだ。女の子には彼氏がいて、ホストをやっているのだと。
 臆せず、そこそこの英語を話す女の子。
 10分ほど話をしたかと思うと、テーブル越しにキスとして男は出ていく。
 女の子、それほど美人ではないけど、つけまつげが長い。風俗か水商売。肌がきれいで少し上気しているので、おそらく風俗だと思われる。
(風俗産業では顔の造作より、肌のきれいさが求められるのだそうなので)
 午前3時半、入口の外でホスト風の男と手を振って分かれた女性が店に入ってくる。
 始発を待つ女性の一人客は、ほどんどがこの町のどこかで働いている人。
 午前4時少し前、キャバ嬢風女子2名に、ホスト風の男子3名がやってくる。この子たち、すっぴんで会ったら、まったくわからないだろう。
 同時刻、このシーンで最初に登場した女子の携帯にメールが入る。だがホストの彼は現れない。必死で返事を書いている形相が次第に厳しくなっていく
 午前4時10分。彼女は水をもらいに行ったかえりに僕のテーブルにごくわずか身体を当てる。
「すみません」と彼女から自然にやわらかい言葉が出てきた。
 まもなく、彼女の携帯にメールがか届く。
 その後も「ホスト+若い女性」の組み合わせは繰り返し出入り。
 キャバや風俗で稼いでホストに貢ぐ、というパターンはほんとに多い。
 そこから先、今晩の登場人物にどのようなプロファイリングをしたか、というのは、小説のネタにかかわるので、ここには書かない。
 午前6時前、自宅に到着

新宿へ

CA3A0356.jpg
 午前11時、マンション理事の仕事。
 今日はほかに予定が4つあって、そのうち2つはダブルブッキングで重なっている。
 必ずしも行かなければならないわけではない3本を取りやめにする。
 その代わりに外へ出て運動しようと思ったら雨模様。
 家で、wii sports plus を2時間ほど。
 シャワーを浴びて、新宿へ向かう。
 厚生年金会館近くのライブハウスで、友人のバンドのライブだ。

文庫の見本が届く

 たぶん日本中がそうだろうけど、ワールドカップによる時差ボケの朝。
 マンションに設置してる戸別のルーターの部品が不良ということで、全戸交換のため、自宅待機。
 午前中、「D列車でいこう」(徳間文庫)の著者見本10冊が届く。
 東えりかさんが書いてくださった解説を初めて読む。
 的確で、わかりやすく、読みたくなるような解説。ありがとうございます。
 ちなみに、僕の文庫デビューは本文ではこの「D列車でいこう」だけど、そのまえに「電脳文章作法」(すがやみつる 小学館文庫)の解説を書いていたりします。
 交換作業が終わって、やっと外出。

心が疲れているので楽しむのだ

 心が疲れ気味で、本日も仕事場に出ながらやる気が出ない。
 そんな中、いいニュース。
 編集者から新刊の企画が通ったとの連絡。
 このまま順調ならば、文庫1冊を含んで年内に4冊刊行になるかな。
 かくて、仕事がどんどん増えていく。ありがたい、しかし、たいへんだ。
 午後5時、バレーダンサーのMさん来訪。
 麻布十番「豆源」の豆菓子を頂戴する。
 肉体の動きの限界を拡げるということについて、今度はじっくり聞いてみたい。
 午後8時過ぎ、仕事はあきらめて「試聴室」のライブを聞くことにする。
 ツボケンさんとCHIKAさん。
 CHIKAさんのギターが引き締まったすごくいい音。
 長野のスミさんという人が作ったギターらしい。
 午後10時、サッカーの試合を見るため、帰宅。
 午後11時からの試合は、イタリアが負けて一次リーグで敗退。
 翌、午前3時半、日本対デンマーク。
 なんと3対1で日本の勝利。
 運も良かったけど、いいゲームでした。ワールドカップ出場国として、恥ずかしくないぞ、ニッポン。

野毛呑み

 連載の原稿が珍しく夕方にできあがったので、帰りに野毛に立ち寄る。
 一年ぶりくらいに写真家のHさんに遭遇。
 二軒目は、Hさん行きつけのピアノバー。
 ピアニストの龍さんに、”On the Sunnyside of the Street”, “Paper Moon” など、スタンダード曲を生で弾いてもらってご機嫌。
 午後11時解散。
 帰宅後は、ソファでうとうとしながらサッカーの試合を見る。
 やがて、ウィンブルドンの中継があり、錦織圭vsナダル、ついで、クルム伊達公子の試合。
 伊達さん、昔よりテニスうまくなっている。
 ただ、あいかわらずスロースターターで、第一セットを落としてしまうので、三セット目には体力が尽きるというか、筋肉が悲鳴を挙げるというか。
 それにしてもWTAランキングで日本人最高の64位。
 上位100人の中でダントツの最高齢。
 1970年生まれで、世界のトッププロを維持しているわけで。
 僕は80歳の時に小説を書ける体力気力知力を維持しているだろうか。

コンバット配備

 久しぶりにスタジオへ。
 仕事場には台所もないのに、小さなゴキブリが出る。
 多分床下から上がってくるのだと思う。
 ルーターとかハブとかに入り込むと誤動作してリセットが必要になる。
 というわけで、セキチューで「コンバット」を買ってきて、壁際4ヶ所に配備。
 僕らの年でコンバットといえば、「ビックモロー」演じるサンダース軍曹だ。

出勤拒否?

 ついでなので(何が?)今日もスタジオへ行かない日にしてみる。
 少し休みながらでもきちんと仕事をする生活パターンを作ってみようと。
 午後は、マンションの共用部屋で、三時間ほど原稿書き。
 静かでたいへん結構。
 夕方、ジョギング。
 通りすがりに、みなとみらいスポーツパークに立ち寄り、久しぶりにサッカー仲間の顔を見る。