月別: 2007年5月

TBSラジオ

 毎日6時30分から放送されているTBSラジオ「森本毅郎のスタンバイ」の木曜日「ブックナビ」のコーナーで『D列車でいこう』が紹介される、と情報が入っていたので、前夜から寝ずに放送時間帯の8時20分まで起きていた。もちろん小説を書きながら。
 約6分ほどにわたって評論家・北上次郎さんが拙著を紹介。
 番組のサイトに書評も掲載されています。
 こちらが作品のこめたものを全面的に評価してもらってうれしい。
 というわけで、ベッドに入ったのは午前11時半。
 起きたのが午後1時半。2時間睡眠。(ま、そういうこともあるさ)
 明日、居間のソファが到着するので、古いソファ(島忠で29800円だった)を粗大ゴミ置き場まで運ぶ。
 午後5時半、家を出て新宿に向かう。
 雨は降っていたが、傘が嫌いなので、傘は持たずに。
 西新宿の「ざうお」で相談にのってもらいつつ飲食。
 この店、店内の生け簀が釣り堀になっていて、そこで自分で釣って料理してもらうという店。
 運よく型のいいシマアジ(4500円)が釣れたのでお作りにしてもらう。骨は唐揚げ。
 安くはないけれど、大きくて3人では食べきれないほどたっぷり刺身が取れたのでお得だった。
 ラジオ番組に反応して、amazon での順位は、放送前4万位くらいだったものが、見ている限りの最高位で950位くらいまであがる。マーケットプレイスの中古も3冊売れたもよう。(新品で買ってくれ~)
 一斉告知の力として、ラジオというのはまだまだ力があるなあ。

プール

 妻が外食なので、主夫は手抜き。塩鮭を焼いてご飯焚いて、トマト切って、キムチを出して、おしまい。
 1時間ほどプールで水泳。
 25mずつゆっくり泳いでフォームを矯正。バタアシを強くして泳いだせいか、クロールでも肩が痛まなかった。まずまずの調子。

自己嫌悪

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 ずっとパソコンの前に座っているのに、他のことばかりやって少しも小説を書かないまま朝になった。
 今日だけじゃない、引越の前から、この3,4ヶ月、こんな日が多い。その期間、毎日書いていればもう1本書き上がっている。
 情けないなあ、こんな自分。
 八つ当たりに某所に配慮を欠いた文章を書き込んでしまって、さらに自己嫌悪。
 少しずつ小説家の自分を創り上げ、それを維持し続けないとひとつの小説ができあがらない。
 その当たり前のことが当たり前にできない日が続くと、ゆっくりとした絶望がやってくる。
 武井一巳さんが『D列車でいこう』の書評を書いてくださいました。

定点観測「コットンマム」(その3)

 新しいカーナビが届いたのでテストランを兼ねてコットンマムへ。
 あいかわらず野菜は安くていいものがあるけれど、肉や魚は高くて買えないものばかり。前にも書いたけれど、正月やクリスマスには買うかもしれないが、ふつうの人間は100グラム400円の肉なんか食べない。
 近隣のマンションの価格帯と家族構成を考えても、100グラム400円の肉を日常的に買うはずがない。
 地域の掲示板を見ると、お洒落な品揃えを喜んでいる声が書き込まれていたりするけれど、新築マンションを買って入居前から入居直後の精神的昂揚が終わって、リアルライフの実需になれば、この品揃えのスーパーが成り立たないのは火を見るよりも明らかだ。
 あんまり売れないから、広く薄く並べていて、しかも営業時間の終わり近くには補充を躊躇しているから、遅く行くと商品がない。悪循環だ。
 開店当初からこのビジネスモデルではうまくいかないだろうと思っていたけれど、今日辺りには、いよいよかなり経営が苦しいようすが表に見えてきている。
 あちこちの棚に「空き」ができ、虫食い状態。
 空いた棚の分、いままでなかった安くて売れるものを品揃えとして入れていくのならいいけれど、どうやら単純に在庫を圧縮しているだけのようなのだ。在庫の回転の悪い輸入菓子などをたくさん並べているから、ほんとうに生活に必要で誰もが買いたくなるような商品を並べる場所がない。ジェリービーンズなんか並べたって誰も買わないでしょうが。POSデータ見ないで経営しているのかなあ。
 開店してから9ヶ月になろうとしているのに、問題に気づいていないのかもしれない。
 もしかして、客が少ない原因を、みなとみらい地区とを結ぶ横断道路(橋)の建設が予定より遅れているせいだと思っていて、道路ができるまでの辛抱で、橋ができればたくさん客が来るとおもっているとしたら、それは大間違いだと思う。
 いまの品揃えではどこからだって客は呼べない。高級な肉や輸入菓子は、このあたりではどこでも売っているのだ。わざわざコットンマムに買いに来ない。スーパーはまず「地域のイチバン」にならなくてはだめだ。そのためにはまず日常の食品をちゃんと並べておかなくては。オリーブオイルをたくさん並べる前に、近くのコットンハーバーに住んでいる人が東神奈川まで安い食材を買いに行かなくても済むようにしなくては。(せっかく近くに住んでいる人の需要を逃しているなんて)
 以上、経済小説 を書いている主夫、阿川大樹の提言でした。

 このブログのコットンハーバー関連のエントリーは ここ から。

ゆったりした日曜

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 ヨットはおやすみ。家で仕事。
 近所の電気屋へ行って、オーディオ関係の配線材料を買ってきて、ホームインプルーブメント。
 居間の配線が少しすっきりした。
 翌朝まで、コンサルティングの仕事のためのお勉強。

ローズガーデン

 GB250 で、港が見える丘公園のローズガーデンへ。
 天気がよくて、たくさんの人が来ていました。
 女装の男性3人がぶりっこポーズでバラを入れて写真を撮りあっている。
 ひとりは、スレンダーで黒縁眼鏡っ子路線、黒のニーソックスにオフホワイトのタイトミニ。それで何度もしゃがむからパンツ丸見え。(おいおい) でも、彼女(?)はトータルコーディネートができています。
 一方、他の二人はドタンとした体型に大口な丸顔に白塗り、茶髪のおかっぱ、淡い花柄のワンピース。正直な気持ちとしては明るい太陽光線の下でお目にかかりたくなかった。(笑) ワンピースが身体に合っていないし、メイクがあまり上手ではないので、「そういう職業」の人ではなくて、週末、家族に内緒で家を出てきているお父さんたちの「趣味の会」だったのかもしれません。3人とも身のこなしが女になっていなかったです。
 
 知り合いにいわゆるオカマの人は何人かいるのですが、彼女(?)たちはみんな女よりも女らしい身のこなしなんだけどなあ。
 でも、この3人、少女のように(?)楽しんでいたようです。
 携帯で撮った写真。
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著者近影

 徳間書店からのメールで、NHK-BSの「週刊ブックレビュー」で、『D列車でいこう』が取り上げられることになったらしい。放送予定は6月24日とまだだいぶ先。
 NHKから出版社を通じて「著者近影」のリクエストがきた。毎度ながら、これが困るんだな。
 はたと思いついた。今日、明るいうちに人に会うので、その人に撮ってもらえばいいじゃん。
 というわけで、Canon EOS 20D に 35mm/f2.0 をつけて出かける。
 気に入った自分の写真というのはなかなかないものだけれど、これは気に入ってます。

なぜジュンク堂で売れるのか

 池袋へ。
 というのも『D列車でいこう』の販売POSデータで池袋ジュンク堂が目立って売れ行きがいい。(て、たいしたこたあないんだが)
 池袋はなぜか他の書店も割といい。こういう風に数字に何かが出ると、がぜん理科系心が刺激されて、その原因を調べたくなるのだ。今後の販売拡張のヒントがそこにあるかもしれないし。
 というわけで、夕方、家を出て池袋へ。
 さっそくジュンク堂へ行くと、まず、1階レジ前の新刊の棚に3冊並べて入っている。つぎに3階文芸書の新刊コーナーに面出しで、そしてミステリーの著者50音順の棚に2冊並べて、と、3箇所で売られている。単純に売り場面積の問題なのか。
 ジュンク堂という書店、レジはレジで大きな病院の会計カウンターみたいにずらりと並んだところにひっきりなしに客が来ている。なんでもそろう品揃えが魅力なのだけど、しかし、ジュンク堂の店員さんは、よく動いて売り場を見ている。大きいだけでなく、本を売ることに対する情熱のちがいを感じる。
 池袋駅に戻る途中、吉野家で牛丼を食べて新宿へ。
 紀伊國屋本店では、経済小説の棚に平積。
 でも、ここの経済小説の棚は棚自体ブラインドになっていて場所が悪いんだよなあ。本当は「エンターテインメント」に置いてもらう方が売れると思うんだけど。
 ジュンク堂も紀伊國屋も、夕方の混雑時間帯だったので、店員さんに挨拶するのは遠慮しておく。書店員は売るのが仕事だからその本番中に著者がじゃまするのはマズイと思うのだ。
 あとは、ゴールデン街のなじみの店に2軒ほど立ち寄って飲んだり喋ったり。
 ただいまのところ、ゴールデン街に1軒だけ『D列車でいこう』のポスターが貼ってある店があります。さあ、どなたか探してみませんか?(笑)
 終電少し前に帰宅。

営業の日々

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 午前10時過ぎ起床。今日もいい天気。
 朝食をつくって食べ、事務的なことを少しして、昼過ぎに家を出る。
 徒歩で横浜駅まで。
 東口で、『社長を出せ!』の著者で売れっ子スピーカーの川田茂雄さんとデェト。日本全国を月間15本のペースで講演して歩いている多忙なあいまに、講演旅行先の札幌旭堂書店でお買い上げいただいて『D列車でいこう』を読んでくださったそうで。ありがたい。
『覇権の標的』のときに頂戴した落款に加えて、今回、また少し小振りのものを戴いてしまう。ペーペーの作家には立派すぎる落款だけれど、それに見合った「ひとかどのものに早くなれ」との励ましと受け止めて、ありがたく頂戴する。
 ひとしきり四方山話。
 この年になると、周りが自分よりも年下になってきているので、いろいろな年長の人とゆっくり話をする機会は貴重。
 駅で別れると、そこから先は書店営業モード。
 ダイヤモンド地下街の有隣堂はミステリーの棚に平積だけど、前の本のポップに隠れて商品が全然見えない。これでは絶対に売れない。棚の主任さんがお休みということで、担当のIさんに名刺とポップを預けて、場所の移動をお願いする。(結果はどうなりますか)
 ルミネの有隣堂は担当のTさんと名刺交換。飛び込み営業というのは、なんといってもドキドキするわけで、笑顔で応対してもらってほっとする。
 ポルタの丸善は「面だし」。火曜金曜は文芸担当の人がお休みということで、やはり名刺とポップを置いて挨拶のみ。
 そごうの紀伊國屋書店は、男性作家棚の平積。担当Fさん会議中。ここも名刺とポップを置いただけ。
 アポなしの飛び込みなので、書店の忙しい時間を避けて行くようにしているのだけれど、空いている曜日や時間だと休みだったり会議だったりと、なかなかうまくいかないものだ。とはいえ、営業というのはそういうもので、百発百中、思った通りいかなくて当たり前。会社員時代は営業部隊を指揮していたこともあるので、そのあたりは百も承知。
 
 と、横浜駅近くの大型店を4軒まわったところで、高島町の整形外科へ。
 右肩の関節がひっかかるので見てもらう。
 レントゲンで骨と関節には異常なし。薬と湿布をもらって帰る。
 事務的なことをいろいろやって、40分ほどジョギングとストレッチ。
 鉄道マニアなアイドル・木村裕子ちゃんに『D列車でいこう』紹介のメールを書いたり、その他、鉄道マニアの人のサイト管理者に紹介メールを書いたり。

コザのミュージシャンと池波志乃

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 事務的なことがあって集中できないので、池波志乃さんのエッセイ集「食物のある風景」(徳間書店)を読んでいた。
 打合せの時に編集者からこの本の話を聞いていて、あとから送ってもらったものだ。
 ところがなんでこの本を送ってくれたか、という理由を忘れてしまっていて、それで、たまたまなんとなく書棚から手にとって今日になって読んだわけだ。
 志乃さんが育った下町の食文化の話ではじまっている上品なエッセイを静かに読んでいるうちに、志乃さんがいま半分は沖縄に住んでいるということがわかってきて、「ああそうだ、沖縄が舞台の小説を書いている」とTさんに話をしたので池波志乃さんの話になったのだと思い出してきた。
 で、途中、志乃さんが女優をやめていまは社長になっているという話が出てきて、なんとそれは沖縄のミュージシャンを売り出すためだということで、それでもって、そのミュージシャンとはB-Tripperだということがわかった。
 そのバンドのボーカル&ギタリストが武川勝太というのだけど、僕は彼がコザでやっていたバーに行ったことがあったし、前回、コザにいったときにも2回、彼の演奏を聴いたのだった。
 バーをやめたのは本土で音楽の仕事をするようになったからだと聞いていて、なんと、それが池波志乃さんの仕業だったということなのか。
 コザのミュージシャンの世界はとっても横のつながりが強くて、狭い世界といえば狭い世界ではあるのだけど、それにしても、徳間書店を経由して、こういう風につながるとは思ってもいなかった。
 で、その沖縄が舞台の僕の小説だけど、また版元都合で延びて来年4月以降の発売になってしまった。 これに取りかかるつもりで、他の仕事の営業していなかったので、年内に少なくとももう1冊出したいという予定が急にピンチになってしまった。