Diary

歌舞伎町で悪だくみ 湖南菜館 歌舞伎町案内人

 新宿で打合せがあるため、運動がてら横浜駅まで歩く。
 そこから湘南新宿ラインで新宿まで。
 登亭の前を通って「そういえば、鰻、しばらく食べていないなあ」なんておもいつつ、まだ少し時間があったので、紀伊國屋で自著の棚位置を確認したりしながら、TOPS BEER BAR の Happy Time で400円のビールを飲みながら少し仕事。
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 歌舞伎町案内人・李小牧さんが8月にオープンした湖南菜館に定刻7時に到着。
 来年いっぱいまでの長編書き下ろしの仕事がびっしり入り、さらには2009年にはかなりいろいろな形で阿川大樹の仕事が表に出てくるような動きがたくさん。
 たいへんありがたいことだけれど、いままでの努力がいろいろな形で実りつつあるところ。なんとか「小説家」というビジネスの世界で生き残っていける感触を得つつある。あくまでまだ感触であって、実現させていくのはこれから。
 ところで李小牧さんとは数年前に某出版社の紹介で仕事を一緒にしそうになって、なんどか朝まで飲んで話をしたことがあるのだけれど、その頃から歌舞伎町の表のビジネスでもめきめき頭角を表して、すっかり有名人になっただけでなく、いまでは商店会や行政にも認められる存在になった。
 この湖南菜館はその李さんが妥協なしでつくっただけあって、料理もとってもおいしくて価格もリーズナブル。とてもいいお店になっていた。
 こちらの打合せ中、なんども李さん直々に料理を運んできてくれたり、料理長をテーブルまで連れてきて紹介してくれたり、力の入れようが伝わってくる。
 たらふく美味しいものをご馳走になったあとは、ゴールデン街をハシゴ。
 終電で帰宅。
 

Pizzeria VISCONTI

 夜は、中華街外れにある、”Pizzeria Visconti”。
 ガス釜だけど、ちゃんとしたピザ窯があるほんとの Pizzeria。
 値段は1枚が1350-1600円くらい。
 チーズの使用量が少ないので、面積の3分の1はピザでなくナンを食べているみたいだけど、ちゃんとした窯で焼いているので、チーズのあるところはおいしい。値段を上げていいからチーズを増量して欲しいところ。
 というわけで、めっちゃおいしいと絶賛する気にはならないけれど、この値段なら値段なりに楽しめる店というところかな。

四五六菜館本館

 夕方から中華街で集まりがあるので、仕事用のパソコンをリュックに詰めて集合時刻数時間に中華街へ。
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 横浜で中華といえばなんといっても野毛だけど、中華街もランチなら安い。
 ご飯、オヒツから食べ放題。お茶はステンレスポットで。
 これにデザートの杏仁豆腐がついて、630円。大満足。
 中華街はいつも観光客で賑わっているので、かつての中華街ならではの安くて美味しい店は絶滅寸前。(あるにはあるけどここでは内緒)
 おいしいけど安くなかったり、値段を考えたらさほど誉められた味ではない、という状態だったり。
 ただし、ランチは店によって安く提供している。
 美味しいものを作ることができる料理人が安いからといって不味いものをつくることはないので、そういうランチがお買い得。
 他にも探せば、500円-700円の価格帯で、おいしいランチが食べられます。
 で、ブレンズコーヒーで小説書き。
 1時間ほどで疲れてしまって、中華街や山下公園を散策。
 ちょうど夕方に近づいて日差しが隠れたので、氷川丸の前のベンチでノートパソコンを開いて仕事の続き。

ルイ・ヴィトンの似合う人

 ルイ・ヴィトンもって歩いている人をあまりステキだと思ったことがないなあ。そういえば。
 普通に着るたいていの洋服には合わない。とりわけファッション性の高いデザインの洋服にはまったく合わないと思う。合うのはものすごくオーソドックスでどんよりとした服装だけでしょう。だからヴィトンのバッグをもって歩いている人のほとんどはコーディネートが崩れているように思う。
 モノグラムってユーザーが製造者の宣伝して歩くみたいでなんだか抵抗があるし。
 唯一、似合うシチュエーションって、キュンと音が凍り付くような冬の寒い朝、すごく分厚くて古いデザインのコートを着て、白い息を吐きながら、ヨーロッパの鉄道駅で、高いステップをまたいで列車に乗り込んでいくとき、ぐらいのような気がする。

よくしゃべった そしてサッカー

 午前中、ブレンズコーヒーで小説。
 午後、歩いてベイクォーターまで行き、男二人、テラスでランチ。
 もともとシリコンバレーになじみのある半導体関係の知人なので、カリフォルニア・レストラン「ウルフギャング・パック・カフェ」へ。
 ここの1000円ほどのパスタやピザのランチ、スープまたはサラダもついて飲み物はお代わり自由と味も量もとってもリーズナブル。分量もちゃんとカリフォルニアスタイルなのだ。
 話は、大阪の経済、岡山産のワインをどうやって売るか、などなど、暗くなるまで楽しく脱線(?)していきました。
 帰宅後は、サッカー二試合テレビ観戦。
 A代表戦、対エジプト。
 エジプトは2軍しか送り込んでこなかったようだけど、大久保が活き活きとしていてよかった。4点目の加地のシュートもよかったし。
 オリンピック予選。対カタール。
 反町監督の無策により敗戦。前半1-0になったところで、どういうスコアで勝つのか、しっかりしたイメージを持たないで後半に入ったみたいだ。いつもそうだけど、「できるだけガンバル」サッカーをしてしまう。
 もしかしたら2-0で勝てるかもしれない、ではなく、1-0になったら最悪でもそのスコアで確実に勝つサッカーをしないから、1-1になってしまう。1-1になったらなったで悪くてもそのスコアで確実に引き分けにするサッカーをしないから、1-2で負けてしまう。
 時間帯やスコアに応じてサッカーのやり方を変えなくてはならないのに、前後半、どの時間帯も平板なサッカーをしてしまう。
 本日の歩数は5000歩。

究極のカルテット

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聴いてきました。
THE QUARTET featuring Herbie Hancock
 ハービー・ハンコック(pf)
 ウェイン・ショーター(sax)
 ロン・カーター(bs)
 ジャック・ディジョネット(dr)
   会場:パシフィコ横浜国立大ホール
 マイルス・デイビス・クインテットからマイルス(死んじゃった)を抜いて、ドラムを後期VSOPのディジョネットに入れ替えた、モダンジャズの歴史上最強の4人。
(クラシックで言えば、3大テノールみたいなものか)
 すごい演奏だった。
 これがジャズなんだと思った。
 4人が出しゃばらないで音が少ないのにまったく過不足がない。
 余計な音を出さないんですね。
 そればかりか、むしろ、意図的に音を抜く。
「巨匠」といってもいい連中なのに我も我もとソロを取り合ったりしない。
  (この部分、三大テノールとはぜんぜんちがう)
 お互いに、自分が弾かないで、その音を別のだれかに弾かせようとするようなマイナスの駆け引きをする。
「ほうら、君だったらここのすきまにこういう音を入れたいだろう? どう?」
 そんな挑発を続けていく。
 で、時には4人のだれも弾かない。
 たとえば、マイファニーバレンタイン。
 だれもメロディーを弾かない。なのに、聞いているうちにマイファニーバレンタインの曲だとわかる。いろいろアドリブを入れてわざと「……バレンタイン」のメロディーにある音だけ飛ばす。
 そうすると、そのうちに、聞いているこっちの頭の中に「……バレンタイン」のメロディが生まれてくるわけ。聴衆が5人目の脳内演奏者になる。
 つまり「ドレミファ」と、演奏すると、聞いているこっちは次に「ソラ」を予想する。ところが予想だけさせて彼らは実際に「ソラ」の音は出さない。
「ドレミファ」と演奏することで空白で「ソラ」の音を出しているわけ。
(この説明でわかるかなあ)
 そうして巧みにテーマになっているメロディをつくる音をよけて周囲の音だけを出していくと、なんと、きいているこっちの頭に、ちゃんと「マイファニーバレンタイン」のメロディーが生まれてくるんですよ。
 メロディのメス型を演奏する、というか、白地に黒で字を書くかわりに字の部分を白く残して周りを黒く塗ることで、黒地に白で書いたようにメロディが表現されるというか。
 音楽でこんなことできるなんて、思わなかったよ。
 こんな演奏がありうるなんて考えたこともなかった。
 ほんとにスゴイ体験でした。

「ツエーゲン金沢」を応援せよ

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 昨日は、原子力で有名な東海村の近く、茨城の笠松スタジアムで天皇杯3回戦、ツエーゲン金沢対水戸ホーリーホックの試合を応援にいった。
 僕が所属しているフットサルチームのチームメイトがそれまでの経歴を投げうってJリーグ入りを目指すこのチームのフロントへ転職していったのだ。
「プロサッカークラブをつくろう」、通称「サカつく」、というサッカークラブ経営シミュレーションゲームがあるけど、まさに、現実の世界で「サカつく」をやろうというチャレンジ。そこにいたるには、いろいろとドラマがあるわけ。
 そのうち『Jチームでいこう』みたいな小説にしようと思ってもいたりして。
 北越地域リーグはJを目指すチームが多くて激戦区だけど、今回ついにツエーゲンは天皇杯の出場権を得て、1回戦、2回戦をともに格上であるはずのJFLチームを撃破。
 J1-J2-JFL-地域リーグ、というサッカーの階層のなかで、今度はいよいよJ2の水戸と対戦というわけで、正月に国立競技場で会う前にぜひ、水戸へ応援に行こうというわけ。
(ここで見ておかないと負けてしまうかも、ともいう)
 というわけで、睡眠時間2時間で午前9時半にJR錦糸町に集合。チームメイトの車で一路笠松陸上競技場に向かう。
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 試合は、前半、ややツエーゲン押し込まれ気味ながら、どちらもあまりチャンスを作ることのできない展開。0-0で終わるかと思われた前半終了直前、フリーキックで得点されてしまう。
 ここまでに前半0-2で負けていながら後半から同点においついて延長で勝って上がってきているツエーゲンは、後半もまったく気落ちすることなく次第に攻撃がつながるようになり、後半35分からはたびたび水戸のゴールに襲いかかる。しかし、結局、ゴールを割ることができず、残念な敗戦。
 勝ったといいながら水戸は2ランクも下のリーグにいるツエーゲンに対して薄氷の勝利で、勝ったときにも歓声はなくほっとした、という感じだった。
 この日は、J2の上位4チームが大学を含むチームに敗戦を喫するという波乱の一日だったが、水戸はかろうじて面目を保ったことになる。
 入場者数1059人。金沢から来ているツエーゲンの応援団は40人あまり。それに僕らのような試合場周辺地域からの応援がさらに3-40人だったかな。
 面白い試合だったし、初めて見たツエーゲンはいいチームだった。
 試合後、金沢のスタンドにチームのスーパーバイザー・宮澤ミシェルが現れ、そこに残っていた全員をまわって、応援に感謝の意を伝えに来ていた。僕らも少し話をする。
 錦糸町までもどって、そこでビールを飲みながら感想戦。
 
 帰宅は午後10時。外出時間14時間。退院後最長記録を大幅に更新。
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就職祝い

 夕方5時過ぎから、就職が決まって大阪へ赴任していく人のお祝いの会食。
 最近、パターン化しているけれど、野毛「萬里」「華」のコース。
 午後10時、突然、強烈に仕事がしたくなって散会。
 ところが歩いて家に着くと店から電話がかかってきていた。サッカーのチケットをカウンターに忘れてきてしまったのだ。
 というわけで、少し休憩をして、午前0時前、ふたたび「華」へ。
 コーヒーをご馳走になり、さっきからいたお客さんと軽く雑談をして、また徒歩で帰宅。
 都合、片道2kmを2往復、合計8km歩いた。手術してほんとによかったと思う。
 のち、あらためて小説。
 阿川大樹はzweigenb.jpg
を応援しています。

『フラガール』とか

 週末キャンペーンでDVDレンタルが100円だったので、2本借りてきた。
 とある事情で、明日、至急見なくてはならないタイトルができたので、いま借りている分を深夜に続けて2本見る。
 ひとつめは「フラガール」
 全篇「泣かせ」の仕掛けたっぷり。よく泣ける映画。
 日本アカデミー賞最優秀作品賞に異存はないけど、泣かせればいいってもんじゃないとも思う。次こうやってくるな、と読めてそのとおり攻めてきて、それでつい泣いてしまう。あんまりなコテコテの作り方でもある。でも、エンターテインメントとしてすごくよくできていたのはたしか。立派です。
 パッチギと同じ李鳳宇プロデュース。監督はぴあシネマフェスティバルから出てきた李相日。この在日コリアンコンビはなかなか強力。
 松雪泰子もようございました。
 もうひとつは「バックダンサーズ」。
 こちらは、ちょっと残念なできあがりでした。
 急にメインボーカルが引退してしまって、取り残され活動の場を失ったバックダンサーのリベンジ、というアイデアはすごく面白いと思うのだけれど、すべてにおいて作り方が雑な印象。
 子供の頃、世田谷に住んでいたので、10月1日は「都民の日」で区立中学が休み。でもって、近所の天祖神社のお祭り。でも、この日はたいてい雨なのだ。境内にあまり人がいない寂しいお祭り。
 本日も、その例に漏れず、雨降りでした。

やっぱり「パッチギ」

 夕方から神宮前へ。
 ダイヤモンド社の9階で桂吉坊さんの落語を聴く。上方落語を生で聴くのは初めて。
 午後9時すぎ、原宿駅近くでパーティ。
 こうみえても人見知りなので、必死で知っている顔を探す。
(バイオリズム的に社交的なエネルギーがあまりなかったし)
 運よく「ゴールデン街友だち」のCさんを発見。パーティ主催者のTさんと同じ店に出入りしていることは知っていたのだが。
 そこそこのタイミングで新宿へ移動してゴールデン街へ。
 いやあ、何ヶ月ぶりだろう。
 なじみの店でなじみのメンバーがいて、なんとも懐かしい。
 そこでも「パッチギ」の話になり、プロデューサーがなんとCさんの知り合いだったり、実は僕がこの店にいっしょに来たRちゃんは井筒監督のヨメはんだったんだよ、えー、みたいな話になる。店のオーナーは京都の人だし。
 まだ朝まで飲んでいる体力はないので、終電で帰宅。
 なんだか「パッチギ」の風が吹いているようなので、深夜2時頃からビデオで「パッチギ」を見る。
 京都を舞台にしたロミオとジュリエットの話。
 他の映画でいちばん似ているのは「グリース」かな。
「結局、何も変わらない、それでも人間はみんな生きていく」というような話。
 理念よりも現実を泳いでいく哀しみと自然さとたくましさの物語、とでもいうのか。
 映画と小説の作り方の上での決定的なちがいをつくづく感じる。
 あんなに説明しないで物語を運べる映画というのが羨ましくもある。もちろん小説でなければできないこともある。
 この映画でなんだかふっきれた気がする。
 明日一日は雑用があるけれど、やっと頭と身体が小説家にもどってきているのを感じる。