月別: 2018年1月

新井政彦『硝子の記憶』

 うれしかったこと。 新井政彦さんから、新刊『硝子の記憶』が送られて来たのだ。 新井さんの12年ぶりの新作だ。
 僕と新井政彦さんは、高嶋哲夫さんとともに、1999年の第16回サントリーミステリー大賞の同期。つまり、あの時の3人が最終候補になった。
 ふつうは文学賞の候補になっても顔を合わせることはないのだけど、サントリーミステリー大賞は、サントリーホールでの公開審査なのでお互いに控え室で初めて会って、名刺交換をしたりするわけです。
 この時は、高嶋哲夫さんが大賞(副賞1000万円)で、新井さんと僕は選外。(優秀作品賞という「残念賞」はもらった)
 そのままつきあいはつづいていて、6年後の2005年、僕はダイヤモンド経済小説大賞優秀賞でデビュー。年が明けて新井さんは光文社の2006年に日本ミステリー大賞新人賞でデビューと、ほぼ同時期。というわけで、無事、3人がデビューを果たした。
 さて、デビューしたけど、僕も新井さんも、それから苦難の道のりだった。
 その新井さんの11年ぶり(文庫からでは8年ぶり)の新作が、手紙を添えて送られて来た。
 これですね。ほんと我がことのようにうれしいのですよ。
 10年の間が空いてカムバックするのは、もしかしたら、新人としてデビューするのよりも難しい。ほとんど不可能に近いくらい大変なこと。それを成し遂げた、新井さんの小説を書き続ける執念に脱帽します。
 よかった。 高嶋哲夫さんは大活躍。僕も何とかベストセラーを出してやっと小説家であると胸を張れる感じになって、また3人で酒が飲める。
 16回サンミスのことについては、この本の解説で西上心太さんが、新井政彦さんの来歴を照会する中で、触れてくれています。
 発売は、2月8日です。

推理作家協会新年会

ホテルメトロポリタンエドモントで推理作家協会の新年会。
普段は会わない編集者以外の実業之日本社の人、何人かと話をした。
おかげさまで『終電の神様』は、2017年の実業之日本社文庫で売上第一位。
パーティは出版社の人が多く、作家側が少なかった印象。
おいしい料理がたくさん余っていた。
ローストビーフもステーキも寿司もしゃぶしゃぶも食べました。(笑)
ビンゴで、スコッチウィスキーが当たった。
春から縁起がいいけど、これで運を使い果たさないようにしたい。
7時過ぎに辞去して、どこにもよらずに、まっすぐ帰宅。

アマチュア無線という趣味

 アマチュア無線の無線局免許が下りてから、10日が過ぎたが、まだ1局もQSO(交信)していない。もちろんCQも出していない。
 移動運用のための持ち物パッケージ化とか、各種アンテナの試験とか、快適な運用のための小物の準備とそれの収納とか、システムインテグレーションが楽しくて、交信することはどうでもいい、という気になっている。(笑)
 100均グッズ大活躍。
 1Wハンディ機での430MHz帯のレピーターのアクセス可能なエリアマップの作成というのもなかなか楽しい。
 バイクへのインスタレーション法の検討、というのもいろいろ考えているけど、バイクにつけても、たぶん、使わない。(笑)
 趣味としてのアマチュア無線というのは、ほんとに奥が深いよ。電波出さなくてもこんなに楽しめるんだから。(厳密にいうと、試験電波しか出さずに楽しめる、だけど)
 少し先のテーマとしては、無線機のパソコンによる操作、ログのデジタル化、かな。
 一応、取材がてら(笑)日本アマチュア無線連盟(JARL)にも入会した。
 この一ヶ月で、機材などに20万円くらい投資しているけど、1局も交信しなくても、現時点までの楽しみで投資の元を取った気分だ。

オープンカーで焼きいもを売る

 みなとみらいでオープンカーの焼きいも屋さんを見かけた。
 オープンカーが似合う、かっこいいおにいさんと、かっこいいおねえさんがやっていました。たぶん冗談でやっているのだけど、すてきな冗談だと思う。
 明らかに違法改造だけど、僕は許す(笑)
 ところで、なんで近ごろのイルミネーションは青くなっちまったんだろう。
 昔は赤かった。「赤いネオン」という言い方があるくらい、電飾は赤が主流だった。
 青い電飾は、とくに冬に寒々としてあんまり好きじゃない。
 苦労して青色発光ダイオードができたからって、調子に乗って青ばっかり使わなくたっていいと思う。

日本アマチュア無線連盟

日本アマチュア無線連盟(JARL)に入会申込み。
入会金1000円、年会費7200円(高い!)振込。
あまりQSLカードの交換とかしないと思うけど、取材をかねて。(笑)
JARLに入会するのは6回目くらいかな。
入会するたびにコールサインが刻印された「門標」というのをくれるのだけど、昔からの物がそのまま家にある。
いろいろ気が抜けて無気力状態なので、夕方、妻と近所のカフェ「コクテル堂」へコーヒーを飲みに行く。焙煎会社の直営店。ここのコーヒー(390円)は本当においしい。
その後、4.5kmほどウォーキング。
仕事はおやすみ。

お断り

月に30本のコラムを書いている通信社を訪問。
3年間に1100本以上書いてきたが、病気をきっかけに、小説に専念するため、お断りすることにした。
幸い事情を理解してもらえて、期限を付けて交代することで了承。
事情を理解してもらえてありがたいことです。
大きな安定収入を失うことになるが、そもそも小説家になる為に会社員を辞め、なんとか小説家をつづけてきたので、あらためて本業回帰する。

事務所の片付け

午後5時から、アーティスト連絡会議。
土曜日に、事務所のシェアオフィスの空きの内覧があるので、めいっぱい拡張していた我がオフィスを、正常値まで縮小するための片付け。

地球市民賞

お世話になっているNPO法人黄金町エリアマネジメントセンターが、国際交流基金の地球市民賞を受賞した。
長い間の活動が評価されたわけで、とても喜ばしいことだ。

積雪

まさに先週からの予報通りの降雪。
これだけ降る降ると言われていたのに、底の滑りやすい革靴履いて予想通り転ぶ人とか、ノーマルタイヤで出かけて予想通り立ち往生してしまう車とか、なに考えているんだろうと思う。
いくら東京で降る雪が珍しいといっても、いつも大騒ぎになっているのだから、予想できているわけだし、予想通りにしかなっていないではないか。

阿川大樹からの謝恩会

午前11時から、黄金町は「のきさきブックフェア」。
午後2時から、阿川のトークイベント。
題して、『終電の神様』20万部突破記念トークイベント、ベストセラー小説の作り方!? 〜小説が生まれ、読者に届くまで〜 
実業之日本社の編集担当の藤森文乃さんとの対談形式。
従姉妹夫婦が会場に現れてびっくり。
夜は、お世話になっている黄金町の地域の人たち、アーティスト仲間、阿川の本に関わってくれた人たちを招待して、「阿川大樹からの謝恩会」。
食事は、地域の商店会からのケータリング。
差し入れをいただいて、用意したお酒と同じくらいのお酒が残った。
それもこれも、感謝、感謝。