長編から長編への頭の切替に、経理のお仕事。
今年は売上ベースで見るとふつうのサラリーマンくらいの収入があるので、きちんと記帳しないと。
おかげさまで税務上の繰越損失がほぼ解消される見込み。
「税務上」というのは税金の上では過去の損失を繰り越せるのは3年間なので、それ以前の損失はあっても今年の所得から控除できない、という意味。
帳簿上の損失はデビュー前の1997年(デビューは2005年12月)から計算されるので、実際の帳簿上の繰越損失はもっともっとたくさんあります。
ちなみに、余談だけど、会社員だったときの給料はそこそこ高かったので、もし会社員を続けてそのままの給料をもらっていた場合と比較した「機会損失」は軽く一億円を超えてしまいます。
(このご時世、実際に会社員を続けて同じだけの金額を稼いでいられたかどうかは、大いに疑問ではありますけれど)
何にせよ、おかげさまでこの分ならば、来年からは15年ぶりに納税者に復帰できるかもしれない。
僕は正当な税金を払うのはいやじゃないんだけど、日本国政府が「お前は払わないでいい」といって、ずっと払わせてくれなかったものですから。
もちろんかかった経費を一切計上しなければ話は別。だけど、一見、紙と鉛筆だけあればよさそうでいて、小説家はけっこう経費もかかります。
特にスタートの遅い阿川の場合、利益を出すために経費を節減するというポリシーではなく、経費をかけてでも「死ぬまでにいい小説を少しでもたくさん書く」ことを優先してビジネスモデルを立てているので、食費を切り詰めてでも小説をかくため必要なお金は、道具でも取材経費でも惜しまないで使っています。
残された命は限られていて、時間は何にも代えがたいから、お金よりも時間を大切にするという考え方をしているわけです。
