
3G wifi ルーターを装備したのをいいことに、自宅で夫婦していろいろと調べものを始めてしまう。
あっというまに24時間を待たずしてデータ量は500MBを超える。
月当たり10GBでそれを越えると 32kbps に通信速度が落ちる契約なので、このままだとスカイプ会議をやらなくても20日しかもたない。
TIM からいろいろ SMS が飛んでくるのと、契約がどうなっているか確認しようと TIM のサイトを調べまわっていると、大量にイタリア語の文章を読む羽目になって四苦八苦。
中学生以下の学力で、契約書みたいなものを読むのだから大変です。
あっというまに午後4時過ぎになって、あわててメストレへ出かける。
自分で調べたルートとは違う、人から聞いたバス路線でメストレのチェントロを目指すが、「*番のバス乗ればチェントロに着くわよ」というレベルの情報では、そもそもチェントロを見たこともないわけで、降りる停留所名を聞いてこないから降りられず、どうやら通り過ぎてしまったらしいと思ったときにはすでに1kmほど離れた場所だった。
女性同士の会話はファジーで役に立たないなあ。
僕の調べたとおりに行けばピッタリの場所につけたのだけど。
午後5時とはいえ、高緯度地方の強烈な日差しの中を日焼け止めを塗るのを忘れて iPad に地図を表示させてチェントロらしき場所を目指す。
突然、美しいアーケードを見つけた。
人の少ない都会という感じ。
しばらく歩いて、広場に出たところで、テラスで昼食(午後5時だ)。
スパゲッティ・カルボナーラ。
カルボナーラというのはクリームとベーコンと卵のスパゲッティだけど、カルボナーラとは「カーボン」つまり「炭」のことで、白い料理の最後に上からかけた黒胡椒が炭みたいだからカルボナーラと呼ぶのだけど、このカルボナーラにはカーボンが見えない。
味は悪くないのだけどねえ。
というわけで、本場イタリアがいつも正しいわけじゃないという話。
本場が正しくないと言えば、スパゲティといえば「アルデンテ」が美味しいと、いまや日本人の誰もが知っているけど、観光地ベネチアではわざわざ「アルデンテで」と言わないとアルデンテのスパゲティは食べられない。
アメリカ人が「芯がある」と文句を言ったりするから。
いつぞやは、テラス席でアメリカ人のオバサンが出てきたスパゲッティを食べる前に、皿の上のすべてを長さ3センチほどに切り刻んでいた。
ベネチアというのはそういうところで、アメリカ人というのはそういう人たち。
ベネチアに日本人観光客はほとんどいないかわりに、中国人観光客はそれはもうすごい人数。
日本人を見かけない日はふつうにあるけど、中国人は毎日100-300人くらいは軽く見かける。
中国人の観光客はおよそ3つのタイプ。
1)男性が多い団体ツアー
あまり豊かではなく、服装もダサく声が大きい。
大家族の親戚を挙げての旅行もある。
かつての日本の「農協さん」のツアーに近い
2)若いカップル
夫婦だと思うけど奥さんはたいてい美人
都市部の金持ち階級らしく女性の方は服装もお洒落
3)若い女性のグループ
大学生くらい二十歳前後の女性の2-5人のグループ。
服装はけっこうお洒落。
サングラスを頭の上に載せる子が多い。
娘たちだけでヨーロッパまで旅行に出す親がたくさんいる。
おそらく上海あたりの金持ちのお嬢さんたち。
どのタイプでも中国人男性のファッションはダサい。
髪型が坊主頭が伸びた感じの短髪で整髪料を使っていない。
人民解放軍から退役したまま、という感じ。
ただいまのところ、言語以外で中国人を区別する最大の見分け方。
日本の凋落と中国の経済力を同時に感じるベネチアです。
中国人全体はまだ貧しいけれど、人口が多いので「一部の金持ち」が一億人くらいはいる。(なにしろ少数民族で100万人という国だから)
数年前に自家用車を買う財力のある中国人は日本の人口を超えている。
遅いランチの後、少し歩くと、まもなく目的地のひとつであるショッピングモール Le Barche を発見。
まっさきに地下のスーパー PAM に入って、イタリアでしか売っていない一般食材を大量購入(日本へのお土産だったり)
その後、各階のフロアの半分ほどを占めるデパート COIN の5階(イタリアでは英国と同じく地上階は1階ではなく0階なので日本式の言い方では6階)の家庭用品売り場でボウルを購入。
これでラーメンをたのしく食べられる。
最上階の本屋で観光地図でないふつうの地図を買う。
(観光地図にはメストレが載っていない)
隣接するカフェでスプリッツを飲みながら休憩。
どこの国も本屋はいいなあ。ほっとする。
夜、テレビで浜美枝と丹波哲郎がイタリア語をしゃべっていた。
むかしむかしの「007」の吹き替え。

