中日ドラゴンズ優勝

 そういえば携帯電話をスタジオで充電したままだった。
 ダイソーで買い物。
 素材を本来の目的以外の使い方を考えていると、100円ショップは創意工夫の宝庫なんだよね。試しに買ってうまくいかなくても懐が痛まないし。
 というわけで、オートバイ用のタンクバッグにどうやって機器を入れて使いやすくするかについて、小一時間考える。
 横浜ベイスターズのホーム最終戦は中日ドラゴンズ。
 もし引き分けか勝つかヤクルトが勝たなければ、中日ドラゴンズ優勝、という試合。
 この試合の内野指定引換券が手に入った。
 ふだん、横浜ベイスターズを応援している横浜市民の僕は、実は中日ファンでもある。転勤族の家に生まれた僕は小学四年生のとき、名古屋に住んでいて、その半年ほぼ毎日野球をやっていた。人生で一番野球をやった時期、テレビでやラジオで中日の試合の中継があったのだ。
 というわけで、2枚もらったチケットで妻と横浜スタジアムへ行く約束をしてあった。
 黄金町の仕事場から時速5km強の僕のペースでスタジアムまで約20分。
 午後5時20分過ぎ、チケットを受け取る列に並び始めた。
 ところが「申しわけございませんが、もう本日はお席がございませんので立ち見の席になってしまいますが」というではないか。
 本来、消化試合のはずが、中日ドラゴンズの優勝がかかった試合になったばかりか、大震災で中止になった試合のチケットが「平日の試合」の席に引き換え可能であり、この日の試合がその最後のチャンスでもあった。
 というわけで、何試合分もの集中が起きたのだ。
 あとで聞いたら、立ち見ならまだいい方で、入場できなかった人も沢山いたらしい。
 チケットを受け取ってまもなく、都内の仕事先から直行した妻が合流。
 しかしハイヒールで来ているから何時間も立って観戦するのは楽しくない。
 というわけで、先に食事をして、優勝決定の瞬間に合わせてスタジアムに入ることにした。
 まず、「シシリア」というピザの店へ行くが、オーマガッ、ここも満員で入れない。
 
 そこでスペイン料理「カサ・デ・フジモリ」へ。
 ここが大正解で、とても美味しかった。
 スペイン旅行で美味しい物を食べた記憶はないのだけど、こちらの料理はたいへん結構。ウェイターの対応もよい。
 お腹いっぱい食べたところで、野球の話をしていたら店の人が「いま、中日が同点に追いついたそうです」と。(なんてすばらしいサービス!)
 まだ6回だったので、横浜スタジアムのすぐ近くのドトールでコーヒーを飲みながら、携帯電話で試合経過を追いかける。
 8回表が終わったところでいよいよ横浜スタジアムへ入場。
 延長10回が終了して、3対3の引き分け。中日ドラゴンズの二年連続の優勝が決まった。
 優勝決定の瞬間に立ち会ったのは2002年ワールドカップの決勝戦以来だ。
 僕が生で落合を見るのは、おそらくこれが最後だろう。
 本当のプロフェッショナル。実力があり、そして、人に嫌われることをいとわない。落合みたいな人が、僕は大好きだ。