Diary

はじめてポメラの電池が切れる

 都内へ出勤。
 道が空いていて、いつもよりも早く渋谷に着いたので、マクドナルドがまだ朝食メニューではないか。
 というわけで、マックは断念して、直接、駒場図書館を目指す。
 キャンパスに着くとさっそく条件反射的に腹が減っている。(笑)
 新しいメニューに挑戦、というわけで、「富山ブラックラーメン」(400円)。本当に富山にこういうラーメンがあるのかどうか知らないけれど、醤油味で焦げ茶色のスープだ。スープはふつう。麺はそこそこ悪くないかな。
 おなかが空いているので、スープまでしっかり飲んじゃったよ。(笑)
 ITALIAN TOMATO CAFE Jr. で連載の企画についてpomeraでメモを作る。
 途中、使いだしてから初めて「電池の残りが少なくなりました」とのメッセージが出て、充電式の eneloop を、予備の単四電地に交換。電池で動くということはなんとすばらしいことか。
 全体を通じてのテーマとか、サブエピソードの規模とか。
 掲載だから1回ごとに、それなりの「山場」をコンスタントに確保する必要があるのだが、単行本化のときには、それではリズムが悪くなってしまったり、冗長になったりするので、どのみち、かなりの書き直しは必要になるだろう。
 刊行周期を週刊とした場合、1回の分量は原稿用紙にして、15枚から20枚程度なので、スペック的には pomera で書けてしまう。むしろ、確実に締め切りを守るには、pomera のような道具でいつでもどこでも書けるということは大きなメリットかもしれない。
 長編の執筆では、数量的なバランスや、構造を俯瞰するために、アウトラインプロセッサや Excel などのツールを頻繁に参照するので、パソコンが必要になることが多くなるのだけれど、こうして考えごとをしながらどんどん書いていくような場合は、pomeraでまったくストレスがない。入力ツールとしてほとんどPCに遜色がないといえる。
 もう少しこうだったらさらに便利になるのになあ、というところはもちろんある。
 明日明後日がセンター試験なので、駒場キャンパスは午後休講。食堂も図書館も午後五時まで。
 家に帰ったら、ハドソン川に旅客機が不時着して全員助かったというニュース。すごい。

連載のための仕事のスタイルの確立せねば

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 午前5時、サッポロ一番味噌ラーメンを食べて寝る。(わ、体に悪そう)
 午前8時40分起床。当然、眠い。
 例によって、妻の通勤に便乗して出勤。
 恵比寿から歩き、並木橋近くのマクドナルドで、朝食をとりながら仕事開始。
 コーヒー(クーポンで100円)+チーズバーガー(120円)=220円。
 昼になって、店が混んできたので駒場図書館に移動。
 pomeraで、コラムを書いたり、タイトルを考えたり。
 イヤホンのBGMは久々にベートーベンの「運命」。
 昼食は、鶏唐揚げみぞれ和え(290円)+五種雑穀米S(100円)+味噌汁(20円)=410円。
 家からタッパウエアでご飯をもってきて、カフェテリアでおかずだけとっている学生が目立つ。けっこうみんなつましいのだ。
 前に見て、僕もそうしようと思ってみたけど、いい年をしたおっさん(白髪があるから学生たちからみたら「じいさん」かもしれない)がそういうことをしていると、みすぼらしくて、若者の夢をくじくからやめておいた方がいいと思い至る。
 大人は若者の手本にならないとね。(意味不明)
 ここのところ、ほぼ一日中、新刊のタイトルを考えている。
 タイトルは売上にとって重要なので、最終的に編集者の意見にそうべきだというのが僕の考え方であるけれど、そのためのたたき台になる案はできるだけ、多彩にインスピレーションに満ちたものを用意するというのが僕のスタンス。
 
 午後四時、渋谷に移動して打合せ。
『D列車でいこう』を読んでいたという編集者から連載のオファー(詳細内緒)をいただく。ありがたいことだ。
 長編と連載を同時進行するには、そのスタイルを確立する必要があるので、仕事全体をみわたして、自分なりのやり方をつくっていくことが肝要。
 プロというのは、結果をきちんと出すためのやり方を自分で見つけられる人ってことだ。
 イチローしかり、山本昌しかり、伊達公子しかり。
 新しいチャレンジであるし、生活のリズムにとっても、経済の安定にとってもいいチャンスなので、いかに時間を作り出していくことができるのか、形を作り出していこう。
 
 野毛に立ち寄って、某ホテルの料理人の人などと歓談。
 明日は、エッセイを1本、仕上げなくては。
 本年も、本格的に始動って感じ? 語尾上げ(笑)

あたりは大混雑

 暮れからずっと腰が痛い。基本的には運動不足。
 というわけで、自転車で出かける。
 ジャックモールをたくさんの人が歩いている。中央市場にはだれもいない。ポートサイド公園は近所の人が子供連れで出ている。ベイクォーターに入る駐車場待ちの列も長い。
 高島中央公園も子供連れ。
 中華街はバカ混み。駐車場に入るための行列がワンブロックをぐるりと囲んでいる。いつもは空いている中華街の Blenz Coffee も今日は満員。元町も人でいっぱい。元町のスターバックスはほとんど外まで列ができているし、歩道は行き交う人がひっきりなし。
 というわけで、横浜の中心部の、観光やショッピングのエリアはどこも大混雑だ。
 僕は、山下公園のマクドナルドでチーズバーガーとナゲットとコーヒー(クーポンを使って320円)で昼食。
 入ったときには行列だったけれど、pomeraでちょっと原稿を書いているうちに空いてきた。
 帰宅して、続きの仕事。

KINGJIM pomera がやって来た

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 pomera(ポメラ)がやって来た。
 一部では絶賛されている、テキストエディター専用マシンだ。
 小さな液晶画面に、開くと小型のノートパソコンと同じ大きさになる折り畳み式キーボードがついている。
 インターネット機能もない。メールもウエブブラウジングもできないし、もちろん音楽も写真も動画も扱えない。ただただ文字を書くだけしかできないが、文字を書くのに必要十分な機能があり、文章を書くことについては妥協していない。
 売り出したのは文房具メーカーのキングジム。
 会社の会議などでメモを取るための軽便な道具として企画したらしい。
 ところが、これが仕事上で文章を書くことの多い人たちが待ち望んでいる道具だったのだ。
 ノートパソコンは1kgかそれ以上、pomeraは370g。ノートパソコンのバッテリーは数時間しかもたないが、pomeraは単4アルカリ電池で20時間。充電器など持ち歩かなくても、電池切れになったらコンビニで調達できる。
 僕もその一人だが、パソコンを使っているほとんどの時間文章を書いているような人々にとって、じつはノートパソコンにもっていた不満がきちんと解消されているのだ。
 というわけで、発売前から様々な媒体で取り上げられ、発売と同時に絶賛を受け、初期ロットはあっというまに売り切れて日本中の店頭から消えてしまっていた。
 メーカーの予想を遙かに越える売れ方であり、ユーザー層も想定していた一般のビジネスマンというより、ヘビーユーザーに受け入れられるものになっていた。
 いま、この文章もpomeraで書いている。入力にほとんどストレスがない。
 外出時には1kgのノートパソコンを常に持ち歩いていたけれど、これだけですめば、ずいぶんと楽になる。
 電源もスイッチを押して2秒で立ち上がるので、パソコンのような待ち時間もない。
 バックライトのないモノクロ液晶もとてもコントラストが高くて見やすい。実にすばらしいマシンだ。
 ヘビーユーザーが高機能な道具を求めているというのは、最初から誤解だ。
 板前は十徳ナイフは使わない。万能包丁も使わない。
 出刃包丁、菜切り包丁、蛸引き、と、それぞれの用途に特化した専用の道具を使う。
 余計なことはできなくてよいから、やりたいことが妥協せずにしっかりできる必要がある。
 どこでも時間を惜しんでできるだけ長い時間文字を書きたいのに、要りもしないカラー表示ができるかわりにバックライトが電気を食って電池が保たない道具は、かえって困るのだ。
 外へ持ち出すから小さくといっても、十分な速度で自然に文字が書けない窮屈なキーボードでは困る。
 文字を書くことに特化した基本性能を持った上で、その先に付加機能がなければならないのだが、実際は、あれもこれもできるようにすることで、ノートパソコンも中途半端な道具になっていたのだ。
 様々なことができる多彩な機能を持つパソコンという道具が成熟して、おのおのの機能をよりブラッシュアップした単機能の道具が出てくるのは、ある意味で当然のことだろうと思う。

探偵手帳?

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 子供の頃、雑誌の付録に「探偵手帳」というのがありました。
 変装の仕方とか、シャーロックホームズの住所とか、暗い夜に水たまりを見分ける方法とか、そんなことが書いてありました。
 なんとなく、内容がもの足りなくて、自分でそういう手帳を作ってみたりもしました。
 写真は推理作家協会の手帳。
 むかしは、企業が手帳をつくって、年末になると取引先に配ったりしていました。
 NECで働いていた頃は、技術部門だったので、たしか年末に回覧が回ってきてお金を出して買った覚えがあります。
 そういえば、カレンダーというのも、最近は配られなくなりました。
 なんで写真に目薬が写っているかというと、ドライアイだからです。

日本経済の現状:ホンダを例にして

去年までに起きていたこと;
 2008年3月期決算で、ホンダの売上は12兆円。営業利益8500億円。
 7年連続で過去最高の売上高(前年比12%増)。
9ヶ月後の現在起きていること;
 欧州の自動車販売は前年同月比26%減
 http://www.news24.jp/125211.html
 米国の自動車販売は前年同月比37%減
 http://www.news24.jp/124325.html
 中国も15%減。
 http://www.asahi.com/business/update/1211/TKY200812110267.html
 1年前に比べてドルは円に対して20%下落
 http://finance.yahoo.com/q/bc?s=USDJPY=X&t=1y&l=on&z=l&q=l&c=USDEUR=X
 ホンダの海外売上比率は 86.8% です。
 つまり、世界で車の売れる台数が3割くらい減って、その上、同じ額でもドルで入ってくる売り上げ収入は円にすると1年前に比べて2割少ないことになります。
 この傾向がこの先1年続くと、売上金額はドルベースで3割減、円換算で少なくとも4割減になります。
 12兆円の売上が8兆円になり、何もせずに放っておけば、2兆円規模の赤字になります。
 自動車産業にとって、ものすごーく厳しい経済状況です。
 そして、自動車産業は1年前には日本の企業の中でまだまだ優等生だったのです。
 たった9ヶ月で世の中ががらっと変わってしまいました。
 いままでのようなゆっくりとした変化ではなく、過激な、構造的な、変化です。
 日本そのものがピンチです。
 企業からの税収は激減します。所得税も伸びません。
 一方で、失業者は増え、高齢化はあいかわらず、医師も足りません。
 消費税以外に財源はなくなります。(無駄遣いはなくすにしても)
 この先、自動車産業が市場として復興することはないかもしれません。
 おそらくいままでの雇用を守ることすらむずかしいでしょう。
 まだまだある人手不足の産業に人を移動させる必要があります。
 と同時に、新しい産業が起きて、雇用を吸収する必要があります。

横浜気鋭作家協会

 午後5時半をまわって外出。
 野毛の Basil という立ち飲みイタリアン(?)の店で待機していると、作家仲間の山口芳宏さんから電話が入る。大崎梢さんも合流するという。
 2005年デビューの阿川大樹、2006年デビューの大崎梢、2007年デビューの山口芳宏の新進気鋭(?)
の作家三人で「萬里」に入って、中華を食べながら互いの創作の秘密に迫る。(笑)
 あと愚痴だの編集者の悪口も少し。(少しだってば)
 実は、3人は、デビューはるかに前である10年以上前からの知り合い。
 山口さんの新刊「豪華客船エリス号の大冒険」(東京創元社)には少しだけ情報提供をしたということで、新刊を手渡しでもらったので、さっそくサインしてもらう。
 昨年、山口芳宏さんは鮎川哲也賞という推理小説の世界では有名な賞を獲ってデビューした。小説家になるのは簡単ではないけれど、小説家であり続けることはもっとむずかしく、二冊目三冊目が出せない人も多いので、二冊目が出たのはデビューしたことよりも遥かにめでたいことなのだ。
 その後、都橋商店街の「華」へ移動して、終電まで飲んで話す。
 デビューの年次ではなんと僕が一番古いけど、大崎梢さんにはとっくに追い越されているし、山口芳宏さんには追いつかれてしまった。
 がんばろう、と一人誓った夜であった。
 あ、タイトルはただの冗談です。そんな団体はもちろんありません。

自動車という文化

 午前8時過ぎ起床。クルマ通勤の妻に渋谷でドロップしてもらい、まずはマクドナルドでコーヒー(120円)……までは順調なスタートだった。
 さあて、井の頭線で駒場へ向かおうかと思ったところで、気がつく。
 昨日、スポーツクラブへ行くときに、図書館の入館証を出したままもってきていない。駒場へ行っても図書館が使えないのでは意味がない。
 いやはや、朝から大マヌケ。
 家までもどるとすでに昼前である。ほぼ午前中を無駄にしてしまった。
 あらためて近所のスターバックスに出勤。
 ブックカフェなのでちらりとクルマ雑誌などをみると、フォルクスワーゲンの専門誌などが一種ならずあって、内容を見ると妙にエンスーな感じが意外だった。
 フォルクスワーゲンといえば名前からして国民車だし、ごくふつうの自動車だとしか思っていなかったのだけど、本の中ではなんだかスポーツカーみたいに扱われている。
 僕らの世代でいうと、ブルーバードSSS、カローラレビン、スプリンタートレノ、みたいな感じの記事が満載。
 まあ、たしかにフォルクスワーゲンのクルマには一貫したアイデンティティのようなものは感じる。
 トヨタは車種をまたいで、あるいはモデルチェンジごとに、VWほどの統一感はない。
 トヨタだと、大衆車カローラだっていまではけっこう立派なクルマになってしまって、代わりに下のクラスとしてヴィッツなんかを出してきたり。
 そこには、若くて貧乏なうちには小さいクルマで、成功していく過程で、だんだんと大きいクルマにしていくという暗黙の前提があり、カローラからカローラに買い換えるときも前よりは大きく立派になり、できれば「いつかはクラウン」という終身雇用年功序列出世物語がモデルになっているところがあり、それがたしかに日本的なのかもしれない。
 一方で、ヨーロッパのクルマは、お金があろうとなかろうと、目的と好みに応じて、それぞれ特徴のあるクルマを選んで乗る、そのためのバリエーションの提示として、メーカーやその車種展開があるように見える。
 そうなればフォルクスワーゲンゴルフに乗る人がベンツに乗る人よりも死にやすくていいわけではないのは当たり前だけれど、日本メーカーのクルマでは、下位モデルでは安全装備が目立って貧弱で、ある意味、コンパクトなクルマや動力性能を求めないクルマに乗る人は、道路で命を張らなくてはならないように見えるのも確かだ。
 日本の車社会もすでに成熟していて、クルマで人生のステータスを表現しようという発想はヤクザとごく一部の人たちのものになっている。
 とりわけ若者にとって自動車はロマンの対象ではなく、移動の道具にしかみえていないようだし、そうなれば都市に暮らすなら「なにげにクルマなんてなくてもいんじゃね」ということで、僕らの頃には学生のうちに取得しておくのが当然のようだった運転免許すら、今の大学生はあまり取らなくなっているらしい。
 
 中国でも景気が減速し、伸び盛りとされる新興国需要がまもなく一巡してしまうと、もう自動車産業は大きくは伸びることのない構造不況業種になっていく運命にあるようだ。

クリスマス中止のお知らせ

 世界同時不況のなか、諸般の事情により、本年のクリスマスは中止になりました。
 くわしくは、こちらをご覧ください。(あいにく携帯ではご覧になれません)

出勤

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 通勤の妻に同乗し、恵比寿でドロップしてもらい、渋谷まで歩く。
 暑からず寒からず、気候が歩くのにちょうどいい。
 渋谷駅新南口近くのマクドナルドで、コーヒー(120円)を飲みながらiPod touch でメールチェック。 コーヒーはキャンパス内よりもマクドナルドが安くて美味しい。
 渋谷から井の頭線で東大駒場の図書館へ。
 ラインチタイム、本日の昼食は、和風唐揚げおろしみぞれ和え(290円)+ごはんS(70円)+味噌汁(20円)の合計380円。
 午後4時に切り上げて、横浜駅の行政サービスセンターに立ち寄り、自動車の登録や廃車などに必要な印鑑証明とか住民票とか。
 二駅分徒歩で帰宅途中、スーパーで少し食料品、月末に閉店する DEODEO にも立ち寄る。デオデオは閉店セールなのだ。平日なのにすごい人出。みんな価格に敏感だ。
 蛍光灯が50%オフなので、仕事場用のチューブ2本セットを2組購入。あとはちょっと小物。エネループは売り切れていた。
 帰宅すると、車のディーラーから留守電とファックスが入っていて、住民票がもう1通いるのだと。そういうことはメールしてくれれば出先で読めるのに、いまどきファックスや電話なんて。
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