映画とゴーヤー

 原稿を書いていて、夕方が近づいて、急に映画が観たくなった。
 バスで黄金町まで行き、レトロな映画館「シネマ ジャック&ベティ」へ。
 ここは、入れ替え制で週の間に何本も映画が掛かっていて、この映画は午後7時10分の回しかない。
 妻の夕食は冷蔵庫に全部用意できているので、メールだけ打って、出かけた。
「パーク・アンド・ラブホテル」
 ピアフィルムフェスティバルのスカラシップで作られた映画。
 屋上が公園になっている奇妙なラブホテルを経営している女(りりぃ)と、そこになんとなく引かれて出入りする複数の女の人生が交錯する「グランドホテル型ストーリー。
 うん、なかなかよかった。
 こういうトーンの小説も書きたいけど、まだ、当分書くチャンスはこないだろうなあ。僕の名前だけで買ってくれる人が最低でも1万人くらいできないと。
 で、自分の夕食は都橋商店街のバー。実は中国人のママのつくる料理が美味しい。
 ドアを開けると、どこかの寿婦人会(笑)の様相。ママの友人たちが6人ほどで会合を開いているので、カウンターがほぼいっぱい。
 空いていた席に滑り込むと、そのメンバーに農家の奥さんがいて、野菜をいっぱいもらう。
 ゴーヤーを五本、茄子三本、など。
 ご一行様がかえった後、次に来たひとたちといろいろな話をしながら十一時半くらいまで食べたり飲んだり。
 特製餃子と焼酎を五杯くらい飲んで2000円、大量のお土産付。(笑)
 そんなにたくさんのゴーヤーは食べきれないので、帰り道、カウンターフレンチの店に立ち寄って、半分もらってもらう。
 フレンチレストランで金を払って食事するのではなく、何も食べずにゴーヤーをタダで置いていく変な客。(笑)
「本、まだ出ないんですか」
 などとシェフに聞かれ、「すみません、まだです」と答える。(冷や汗)

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