
下北沢を舞台にした小説がなかなか完成しない間に、下北沢の駅が大幅にかわった。
というわけで、改めて下北沢へ取材に赴く。
東横線の渋谷駅も地下になってから初体験だ。
計ってみると、東横線のホームから井の頭線のホームまで8分かかった。
下北沢駅は井の頭線のホームは同じだけれど、駅の構造が変わっている。
改札を出る前に、構内を歩き回って、あちこちで写真を撮る。
パーティション越しに使われなくなった元の小田急線の線路やホームが見える。
駅南口は以前は先に改札を出て階段を降りる構造だったけれど、いまは、地上に直接改札から出る。
改札から出て、とりあえず「キッチン南海」でオムライス。(700円)
僕が作るオムライスの方が味も見かけも上等だ。
店を出た後、今は開きっぱなしになった、元「開かずの踏切」を見に行く。
その他はあまり町は変わっていない。
代沢の方へ南下して、北沢緑道の桜を見たり。
それで取材は終わり。
南口近くの「星乃珈琲」でコーヒー。
店はわりと騒がしかったけど、コーヒーは美味しかった。
Nexus 7 で調べものをしたり考えごとをしたり1時間ほど。
渋谷へ戻り、まずはビックカメラ。
オートバイ・ツーリングのときにナビゲーション音声を聞くための Bluetoothヘッドフォンを見てみるがなんとなくピンと来ない。
つぎはいよいよ、HIKARIE へ。
ここは、かつて東急文化会館という建物があり、上の階に「東急名画座」と「パンテオン」という映画館があった。
人生でもっとも映画を観たのは高校生の時で、東急名画座は300円だった。ビックカメラのある場所には全線座という映画館があって、そこもよく行った。
中学生の頃だったと思う。いまはガンで亡くなってしまった母方の叔母に「パンテオン」に連れて行ってもらって「ミクロの決死圏」を見たのも覚えている。
58年の人生でもっともたくさん映画を観た東急名画座の跡地にできた Hikarie に初めて足を踏み入れる。
各階をさらっと見て、飲食フロアはやや丁寧にロケハン。
7階は金曜土曜は28時、つまり、翌午前4時まで営業しているらしい。これは画期的だ。
新宿には朝まで心地よく居られる店をいくつか確保しているのだけど、渋谷にはなかったので、とりあえずここはいいかもしれない。
レストラン階から下へ降りながら、雑貨コーナーでワクワクする無駄遣い。! 特に音がいいというわけではないけどすごくお洒落な色のヘッドホンが半額で3600円。
スウェーデンのメーカー URBANEARS の PLATTAN という製品。
ヘッドホンやイヤフォンはいくつも持っている。だからその商品は僕にとってまったく必要のない物なのだけど、その色が気に入ってどうしても欲しくなってしまった。
色違いで3つくらい欲しいところだけど、さすがに1つだけ、本体もケーブルもマスタード色のものを。
次の本が出るまであまり収入がないので、食事以外の分野では、ずっと「必要な物しか買わない」状態だった。そこで3600円、まったく必要のないものを買ったら、なんだかすごくハッピーな気分になった。
贅沢は素敵だ。
最後に地下の食品売り場を見る。
駅の改装で「東横のれん街」がなくなってしまったが、ここにひととおりのものがある。
ヒカリエの地下からは、東横線はすぐだ。
次のテーマは、「いかにして渋谷から座って帰るか」。
直通運転になる前は、東横線はすべて渋谷始発だったから、何本かやり過ごせば必ず座れた。
座ることができれば、パソコンで仕事ができるから、事実上、電車に乗った時点で家に着いたのと同じで、無駄な時間がなくなる、座れないとただの移動時間で他のことは何もできない。
さて、時刻は午後7時。退社時間帯。
渋谷駅では各駅停車は最前列にいれば座れそう。
それをやり過ごした次の特別快速は最前列で運がよければギリギリ座れる。
今回はそのギリギリのケースで無事に座ることができた。
どうやら3番線は直通運転の列車で、4番線は横浜方面から来て渋谷で折り返しになる列車みたいで、4番線に並べば確実に座れるかもしれない。
次の機会に検証してみようと思う。
というわけで、東横線の中でさっそくヘッドフォンを箱から出して、音楽を聴きながらパソコンを開いて、仕事のメモを取りながら帰宅。
