夏休みの家族旅行は、東北被災地と決めていた。
被災地を見ること、そして、そこでお金を使うこと。
午前8時過ぎ、予定より2時間遅れで出発。
首都高を縦断して東北自動車道。
日曜日の東北自動車道は渋滞はしないまでも交通量は多い。
午後2時過ぎ、仙台南ICから仙台空港方面へ。
飛行機に乗るのではなく、津波の被害を見るため。
近づくにつれ、瓦礫を積み上げた場所が現れる。
空港の施設以外は、廃墟か空き地。
頭上の大きな道路標識の支柱は傾き、標識自体も角が曲がっている。津波に流された物が当たったものだと思われる。
空港を離れて海へ向かう。
墓石の崩れた墓地。いくつかは積み直され、生花が生けられている。多くは崩れ、散乱したまま。
道と宅地の境目が曖昧、土地の区分も曖昧で、ところどころ残る土台のコンクリートがわずかな痕跡として残っている。
あまりにも何もなくて、ここは何処なのか、ここには何があったのか、わからない。
カーナビの地図の上に地名が残るだけ。海岸線に堤防が造られている。プールだったらしいところも、寺だったらしいところも、ただの平地だ。
住宅だったらしい、玄関だったらしい土台の上に、缶コーヒーの空き缶と、ニンテンドーのゲーム機と、ウルトラマンが、並べられていた。
この家に住んでいた子供のものなのだろうか。その子供は生きているのだろうか。家族は生きているのだろうか。
午後4時、仙台駅近くのホテルにチェックイン。
旅を決めて連絡してみたら、偶然に、イラストレーターの ico さんの個展が開かれているという。
ホテルを出て徒歩で2分ほどのところに、その個展の開かれている海鮮土産屋さん「伊達海鮮」があった。これも偶然、メチャ近い。
というわけで、いくつかの偶然で、いまは赤羽に住んでいる ico さんと仙台で再会。
その足で仙台の町へ出て、夕食の場所探し。
全国チェーンは避けて、地元資本、地産地消のお店。
結局、いろいろあって最終的に居酒屋「大黒」で飲む。
この店が大正解。どの料理も美しくて美味しかった。
ホテルに帰るとバタンキュー。
(写真はあとで)
