オーケストラ、司法制度、ゴールデン街

 午後2時半から、みなとみらいホールで神奈川フィルハーモニーの公開リハーサルを取材。
 ホールのステージ横の席から、オーケストラ全体を見下ろしながら、チャイコフスキーの交響曲5番を聴く。
 上から見下ろすから、楽器の配置によって、音が立体的に聞こえる。
 アコースティックな楽器に関して、僕は解け合ってひとつになるハーモニーよりも、楽器がビビッドに存在感を示している状態が好きなので、演奏会の時にも同じ場所で聴きたいくらい。
 小説家的な興味で、楽団員の年齢服装、持ち物、などを観察。
 コンサートマスターの服装と髪型が「ヤンキー」なのが面白い。
 コンビニの前でバイオリンもってウンコ座りしていそうなのだ。
 楽器の本数をパートごとに勘定したり、椅子を観察したり。
 チェロのパートは全員、ピアノ用の高さを調節できる椅子。
 コントラバスは6本だけど、一人だけ弓の持ち方が違う、とか。
 演奏は思った以上にレベルが高かった。
 管楽器もとりわけ主席の人たちの音はとてもきれいで音楽的。
 もちろんCDで聴くベルリンフィルよりも生の神奈川フィルの方が全然いいので、もっとカジュアルに聴きに来たいと思う。
 学生だと1000円の席があるし。
 実は、学割目当てで(?)放送大学に入学しようと検討中でもある。
 さて、次は駿河台の明治大学でシンポジウム。
 みなとみらいの駅から電車に乗ろうとすると、S社の編集者からメールが来ている。
 ちょうど駿河台へ行くからシンポジウムの前の空き時間で会うことに。
 午後5時45分、明治大学の学生用のラウンジで、連載小説の打合せ。
 午後6時半からは、シンポジウム「検察、世論、冤罪 Ⅱ」。
 足利事件弁護人の佐藤弁護士、村木さん事件の弘中弁護士、2審で逆転有罪になった芳賀研二なども登壇して、裁判制度の問題点などを討議。
 非常に抑制の効いたフェアなやりかたで、問題点をディテイルと一緒に提示した、まれに見る優れた構成のシンポジウムだった。
 市民運動的「糾弾大会」にしていないところもいい。
 テーマももちろんだけど、小説家的な興味の中でもいろいろ思うところがたくさんあった。
 書くときりがないので、いずれ小説の中に生きてくるでしょう、とだけ書いておく。
 めったに出てこない東京だし、ということで、新宿ゴールデン街のなじみの店へ立ち寄って、バーボン飲んで、終電で帰宅。