月別: 2012年5月

市場の研究

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 本日はちゃんと午前6時起床。
 まず、サンジャコモ広場でメールチェック。
 パンを買って来て朝食。
 焼きたてパンで朝ご飯を食べるってだけで贅沢な気分。
 こちらではパンも量り売りなので、思いパンと軽いパンでは見かけの大きさと値段が釣り合わないけど、逆にいうと腹に溜まる具合と値段が比例する。(笑)
 ここ数日、あまり歩いていないので運動不足解消が本日のテーマ。
 観光客があまり動き出さない午前中に、サンマルコ方面へ。
 まず、リアルト市場。
 買い物の仕方を予習するために、各種の魚を写真に撮って帰ってくるが、札に書いてある魚の名前が、ほとんどイタリア語の辞書に載ってない。
 おい! 日常生活にまるで役に立たないぞ>小学館
 ふつうに売っている魚くらい載せておいて欲しいなあ。
 新聞を読むようないわゆる「難しい語彙」は分解して語源を辿ると意味が想像できることも多いけど、動植物の名前などはそれができないので、辞書に載っていないとお手上げ。
 で、和伊辞典には結構載っているのだけど、逆引きはできない。
 食べ物には違いないので、食べてみろ、という話なのだが。
 魚市場から渡し船で向かいのサンタ・ソフィア広場まで大運河を渡る。
 そこからサンマルコ方面へ。
 サンマルコ広場を遠巻きに避けたところに大きな雑貨屋を発見。
 食器、工具、電気製品などもあって、ちょっとしたホームセンターという感じ。
 ステンレスメッシュのザル(9.5ユーロ)と簡単なボウルを購入。わーい、またキッチンが改良された。
 問題は、もう一度、来ようとしたとき、ここへ辿り着けるかどうかだ。(笑)
 一応、帰り道のようすを写真に収めてきたけど。
 帰宅して妻に写真を見せると、この店は、以前にベネチアに来たときに行ったことがある店だという。
(その時は、サンマルコ広場近くのホテルに滞在した)
 隣がスーパー(生協)だということも覚えていた。
 僕はまったく覚えていない。
 昼食後、仕事開始。
 18日間、イタリア料理を食べ続けているけど、ありがたいことに特に飽きるということはない。
 まあ、僕の場合、(3日間で)12食連続福井のおろし蕎麦を食べたり、家でつくったカレーを10食続けても、それが美味しいものである限り、満足する人なので。
 美味しくないものを食べるのはいやだけど。美味しいものは何度でも大丈夫です。
 と、書いていたらカレーライスが食いたくなってきた。イタリアで日本風のカレーライス作るのはけっこう面倒だな。
 話は飛ぶけど、イタリア暮らしが快適な理由のひとつは、ゴミがあまりでない、というのもある。
 日本のあの白い発泡スチロールがいちいちゴミ箱に増えていく感じの圧迫感は、僕の心に意外に大きなダメージを与えていたようだ。
 こちらの店舗は狭いので、思いも寄らないところに商品が陳列されている。ワイン売り場の天井近いところに鍋が提げられていたり、瓶詰め食品売り場の上方に、Moka Express (家庭でエスプレッソを淹れる超小型のボイラー)の交換パッキング3つとアルミメッシュのセットが!
 日本ではアマゾンの通販でゴムパッキング1つで410円しているのだけど、こちらでは上記のセットが1.8ユーロ。
 需要と供給の差が出ている。
 自宅用にさっそく購入。
 枚数は進まないけど、面白いシーンが書けた。
 質も量もどちらも必要な時期なのだけど、まあ、片方が満たされているならしかたがない。
 明日の朝、ビンとプラスティックごみを出すのを忘れないようにしなくては。
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量り売り

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(ワインを量り売りしている酒屋
 ミネラルウォーターの空き瓶ペットボトルをもって買いに行く。すっかり常連だ)
 6時に目覚ましをかけたけれど起きたのは7時だった。
 部屋が寒いので寝床から出るのがいやだ、という情けない理由だ。部屋の中はほんとに寒いのだ。寒さは人を前向きな志から引き戻すね。
 広場でメールをチェックした後、朝食用に MAJER のパンを買ったのだけど、買ってあった古いパンをフレンチトーストにしたのでお腹いっぱいになってしまった。
 パンを2つ買って85セントとか89セントとか奇数の値段なのでなんでだろうと思ったら、パンも重さで量り売りだった。
 この国ではワインもパンも野菜も魚も量り売りだ。
 そういえば、子供の頃、醤油や味噌が量り売りだった。
 ビンを持って買いに行ったものだ。
 昼近くなって外の気温がかなり上がったので、窓を開け放ったらやっと室内も居心地のよい気温になってきた。
 気温が上がるとやる気も出る。人間は動物だ。
 CASIO EX-WORD という電子辞書に小学館の伊和・和伊中辞典を組み込んで使っているのだけど、変化型で検索できるので便利。
(動詞の変化をちゃんと覚えようとしない、という副作用もあると思うけど)
 とはいえ、辞書に載っていない単語も結構ある。
 日常語彙というのは結構大きいものだね。当たり前だけど。それと、この地方の方言も多いかもしれない。僕には標準語と方言が区別できるほどの語学力がない。

眼鏡を直すには眼鏡がいる

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 バスルームのキャビネットに用途不明のものがいろいろあったり先人のひげ剃りとか歯ブラシとかがあるので、写真に撮ったのち、使える物と捨てるもの、使わないけど保管しておく物、に分類。
 執筆中の小説。
 書いたところまでをプリントアウトして読む。
 HPの小型のプリンターを持ってきている。インクの補充がキヤノンやエプソンよりも楽であろうと考えた。
 日本とは型番が違うけど、ちゃんとHPのサイトには互換インクの情報がある。
 朝、眼鏡のレンズを洗うときに鼻に当たるところを折ってしまった。
 生協で瞬間接着剤を買って修理成功。
 トマトを4つ買って1ユーロちょっとなのに、接着剤が4.5ユーロ。高いなあ。
 眼鏡は遠近両用と読書用、そしてヨットで使っている遠く用のサングラスを持ってきている。遠近両用が壊れるとかなり不便なので、予備をもってくるべきだった。
 読書用を持っていなかったら細かい接着作業に支障をきたしたところだけど、結果よし。眼鏡を直すには眼鏡がいる。
 瞬間接着剤の説明書を読むのに辞書を10回以上引いた。
 結果、常識的なことしか書いていなかったのだけど、ときどき日本の常識が通用しないことがあるので、失敗が許されないときには慎重になる。
 外国にいると、日頃、ローカルな常識というのに頼っていることがよくわかる。
 日本で洗濯用の洗剤を買うときに、「洗剤」という文字を読むことなく、商品名だけ見て間違わずに洗剤を買っている。
 イタリアでは常識が違うので、パッケージや商品名を見ただけでは洗剤であるかどうかわからない。
 洗濯機の所に「ソフラン」という製品が置いてあって日本では柔軟仕上げ剤だけど、イタリアのものは洗剤だった。間違って使っていたら危うくぬるぬるの洗濯物ができあがるところだった。
 日本でもイタリアでも、「洗剤」とか「接着剤」とか機能を表す一般名はごくごく小さな字で書いてあるだけだ。それでも間違えずに物を買えるのは「常識」で判断しているからだ。
 日本で「アタック」というと洗濯用洗剤だ。
 イタリアでは眼鏡を修理するのに使った瞬間接着剤の名前がアタックだった。
 イタリアの瞬間接着剤アタックは名前が日本の洗剤みたいで、容器の見かけが日本の目薬みたいだった。
 アブナイアブナイ。
 だからスーパーマーケットでも辞書が手放せない。

ATMで降ろせない

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 昼間、外は暖かいというか、暑いのだが、家の中はずっと寒い。
 壁を触ると冷たい。その冷たい壁に部屋の空気はいつも冷やされている。煉瓦造りの建物が冬の間に冷えたまま温まっていないためだ。
 気温を直接計ってはいないが、天気予報では最高気温が25度とか28度とかになっていたりするはずなのだけど。
 そんなわけで、外から家にもどると、一枚余計に羽織るという、ふつうの感覚と逆のことになっています。
 この季節に家でフリースを着ているなんてね。妻はウルトラライトダウンだ。
 事前に気温を調べてきたせいで、あまり暖かい服装を持ってきていない。それで余計に凍えている。
 そんななか、懐もやや寒くなってきたので、早めにシティバンクの口座から現金を降ろそうとした。ところが降ろせないことが判明。
 限度額を超えているのかと思って最初の値からだんだん小さくして3度やってみるが、すべて「カードが有効でない」とか「あなたのカードでは海外で降ろすことができない」なんて(英語で)言ってくる。
 暗証番号が間違っているのかと思って、別の番号を入れてみると「番号が違っている」といってくるので、それまで入れていた番号は正しいはずだ。
 これが解決しないと、いろいろと面倒なことになる。
 サン・ジャコモ広場からネットで銀行にログインしてみると、なんと海外での引き出し限度額の設定がゼロになっていた。
 しばらく海外へ出ていなかったので、不正に引き出されないようにそうしていたのだね。(本人、忘れていたけど)
 限度額の変更はネットからは減額しかできず増額はできない。
 しかたなく広場からスカイプでコールセンターへ電話して増額手続きをして解決。
 細かいことだけど、いろいろな設定をすべて覚えているわけではないので、やってみるといろいろあります。
 CITIの口座からの引き出しは久しぶりに使うので国内のATMで降ろせることは、出発前にわざわざ確認してきたのだけど、海外分と国内分の限度額設定が別になっていたのでした。
 本当に手元の残高がギリギリだったら、うんとあわてていたかも。
 遅い昼食は、カッペリーニを使ったスープパスタ。
 スープは固形スープだけど、瓶詰めのおつまみアイテム少々入れるとなかなかいいダシになる。
 カナレジオのインチキな中華料理屋で食べた麺が、すごくいいヒントになっている。災い転じて福となす。
 路地の突き当たりで、大道芸のバイオリン弾きとギタリストが、小銭を道にぶちまけて勘定していた。
 この二人、あちこちでよく見かける。
 大道芸ズレしているとはいえ、ジャズバイオリンとパーカッシブなアコースティックギターで、なかなか素敵な演奏をするんだよね。
 夕方、また広場へ出ると、遊んでいた子供が突然「コ・ニチワ」という。その声を聞いて誰が居るのかと僕の方を向いた父親が「コンバンワ」、そうそうそれが正解、という感じでこちらは “Buona sera!”
 夕食は、生ハムとメロン。トマトとモッツァレラチーズ。
 ペンネをマッシュルーム入りトマトソースで和えて。
 飲み物は赤ワインとプロセッコ。
 3日前に樽から買った赤ワインが空気に馴染んで美味しくなっている。
 イタリアに来て二週間あまり。初めて1セントも使わない日となった。

ベネチアの家計と日本の将来

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 ベネチアは観光地だし、土地が限られているので、不動産も物価も高い、と言われている。
 たしかにホテル代は高いし、数百円でゆっくり座って食事のできる場所があまりないので、外食しているとかなり高くつく。
 ホテル住まいの最初の一週間は部屋代を別にして飲食費が一日一人当たり平均3000円だった。(朝食はホテルの宿泊代に含まれているので、この計算には入っていない)
 黄金町の仕事場に通って昼夜2食を外食していると1日1300円くらいなので倍かかる計算だ。
 ところが、アパートに引っ越して自炊をするようになると、様相は一変する。
 Barilla のパスタがキロ当たり150円。 (日本では400円?)
 米がキロ当たり80円。 (日本では400円)
 瓶入り700グラムのトマトペーストが90円。
 野菜の値段は日本の半額から3分の1。
 ハムも安いし、チーズもすごく安い。(もちろんすごく高いものもあるけど)
 モッツァレラ・チーズが牛のものならわずか100円。水牛で350円。
 
 おいしいワインが、1本あたり200円。(美味しくなくていいなら100円以下)
 ビールが500mlで150円。(80円くらいのものもある)
 水がペットボトル1本1.5リットルで50円。
(ベネチアの水道は飲めるけど、この値段なら買って飲もうと思う)
 つまり、給料が日本の半分でも、イタリアでは毎晩美味しいワインつき(ビールよりワインが安い)の食事をして暮らすことができる。
 日本ももう経済成長はしない。
 一人当たりの給料を低くして、仕事を分け合って生きていく時代がやって来る。
 どうやったら、イタリアのような暮らしができる国に変えていけるのだろう。
 ついつい考え込んでしまう。

町に馴染むということ

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 昨夜は、夜8時にサン・ジャコモ広場のベンチでパソコンを使っていたら、フランス語を話すカップルが通りかかり、イタリア語で道を聞かれたので、英語で教えた。(笑)
 まだとっさにイタリア語が出てこないけど、少しだけ存在が地元に馴染んできているかもしれない。
 やや遅めの朝食の支度をしていると、大家さんがバスルームの切れた電球の交換にやってきた。
 大家さんはベネチア大学の副学長さん。直々に脚立を持って電気のカバーを外そうとするのだけど、やはり僕と同じように外し方がわからない。
 作業を諦めたところで、コーヒーを淹れておもてなし。
 というわけで、我が家の初ゲストはベネチア大学の副学長でした。
 いつものように、サン・ジャコモ広場へ出かける。
 座って仕事をしていたベンチのすぐそばで、若い学生風のふたりがバイオリンとチェロの弦楽二重奏を始めた。
 バッハ、それから、ベネチアが地元のビバルディ。
 室内楽付きの野外執筆(笑)! 心地よすぎる!
 電話で妻を呼出し、しばらく一緒に聴いて、それぞれにおひねりの小銭をチェロのケースに置いて、向かいの生協へ。
 35ユーロ分食料品を買い込んで、冷蔵庫をいっぱいにした。
 いままではあるものを食べる生活だったけれど、これで「何を食べるか選ぶことのできる生活」に辿り着いた。
 荒物屋で紅茶を入れるポットにもつかえるホーローの計量カップと包丁を研ぐ砥石を購入。
(家にあるすべての刃物が切れない!! トマトの皮に歯が立たない!!)
 着々と生活に不足していたものが揃ってきた。
 午後六時半、午後四時半から開くはずの量り売りのワイン屋へ。
 先日もいたじいさんが店の人と長話をしている。
 言語はおそらくベネト語。イタリア語だってろくにわからないのにこっちはお手上げ。
 広場でも年配の人同士はベネト語で話している。聞こえてくる限り、ベネト語はイタリア語に余り似ていない。
 沖縄で聞くウチナーグチみたいな感じ。
 とはいえ、イタリア語も通じるので、今日こそ、念願の prosecco (ベネト州産の同名の葡萄品種で作られた微発泡の白ワイン)をペットボトルに1.5リットル買うことができた。
 3.9ユーロ。(420円 1.5リットルだから普通のワイン2本分)
 これがさっぱりしてすごく美味しいのだ。
 とりあえず夕食前に、おつまみをちょこっと出して二杯ほどのむ。
(アルコール度数も低いので、感覚的には少し遅めのおやつの時間という感じ)
 出直して、昼に生協で発見したフライパンを購入。
 あとはボウルを買えば台所は完璧になる。
 どこで何を売っているかがわからない、というところからなので、やっぱり引越から1週間はかかるなあ。
 こちらの店は店舗が狭いこともあって、在庫の商品すべてを並べていない。
「砥石ある?」なんてこちらの欲しいものを聞いてみないと見つからない。
 最初のうちは、覗いてみただけで「ないや」と思っていたけれど、Buona sera. とかいいながら、入っていって、どんどん店の人に聞くと、けっこう手に入る。
 引っ越して来て一週間、そういうライフハックが身についてきて、やっとこの町が「自分の暮らしている町」という心地よい気持ちになってくるのと、必要なものが揃うのとが同時進行していく。
 台所/食堂の電気が切れる。
 引越後1週間で2ヶ所の電球が切れるって、僕たち切れやすい性格??
 小説は第二章まで。
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Domenica 執筆快調

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(サン・マルコ広場 有名な「カフェフローリアン」 本文とは関係ありません)
 日曜日なのでゴミの回収はない。
 午前8時のサン・ジャコモ広場は結構騒がしい。
 犬の散歩、テーブルや椅子を並べ始めるレストラン。
 いつものようにメールをチェックしていると雨が降ってきた。あわてて退散。
 ずっとほったらかしのブログを更新しようと思ったのだけど。
 帰り道、前をゆく散歩中のブルドッグがうんちをして、それを飼い主が広告のチラシで拾ったと思うと、そのまま紙にくるんで運河に放り込んだ。
 公徳心があるのかないのか、微妙な行動。
 うんちは運河で分解されるが、紙の方はセルロースなので分解されるにしても少々時間がかかる。
 朝は、もともと美味しくない上に干涸らびてしまった生協のフランスパンをフレンチトーストにして食べる。
 あんなパンが、と思うほど美味しく化けるもんだ。厚化粧の女って感じ?
 厚化粧でも何でも、結果がよろしければ大歓迎。
 大切なのは出自でも経過でもなく結果である。
 雨降りだとネットに繋げない、という事情を知らない人は理解できない因果関係。
 雨だけ上がってもベンチが濡れていると座れないしね。
 というわけで、居間のテーブルでお仕事開始。
 時々、ゴンドリエレの声がするので窓の外を見てみる。雨の中、傘を差して乗っている観光客。船頭さんは麦わら帽子が雨よけ。フランス語で案内をして通過していく船頭さんもいる。
 昨日、更新したイタリアへ来てからの最高執筆枚数を達成して、一旦休憩。
 妻が「米を炊く」と言い出したので、鍋で炊いた。
 計量もままならない山勘でやったらいい感じのお焦げが出来たので、インスタントの中華スープをかけたら立派な中華お焦げ料理になった。
 ちなみに、生協で数種類の米が売られていて、日本と同じ短粒米も売っている。2kgで1.5ユーロくらい。スパゲッティの約半額。
 ちなみに、日本では国産米よりも輸入品のスパゲッティの方が安いので、「貧乏人は麦を食え」状態になっている。
 午後の買い物は、BILLAへ。(日曜の生協は13時で終わりだった)
 Barilla のパスタが1Kgで99セントのセール。安いなあ。この国、生きていくのが楽だなあ。
 ベネチアはイタリアの中では物価が高いはずなのだけど、でも安い。
 横浜であきたこまちは1kgあたり特売でも350円くらいするもんなあ。
 到着以来、けっこう歩き回っているけど、いまだ、ベネチアで楽器屋やCDを売っている店を見かけない。
 午後5時、次の休憩のため、散歩がてらサンタルチア駅の無印良品へ。
 シャワーで身体を使うメッシュのタオルを購入。5.25ユーロ。(日本なら300円あれば十分だけど)
 帰宅後、パンと軽いつまみと、そして安ワインとで軽食タイム。
 ワインのアルコール度数の低いのがいいね。
 酔いたいのではなく、そこそこ美味しいものをつついて良い時間を過ごしたいのだ。
 午後7時過ぎから、また仕事。
 前半のハイライトシーン。ここができれば小説が成立する。
 この小説を書きはじめて最高の日産原稿枚数。
 このまま、調子を維持したい。

朝食前にパンを買う暮らし

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(ゴンドラ渋滞中 本文とは関係ありません(笑))
 午前7時50分起床。ちょっとゆっくりだった。
 COOPのパンがひどかったので、Majer にパンを買いに行く。
 ヨーロッパは朝早くからパン屋が開いていて、朝食に焼きたてのパンを食べられる。
 以前、アントワープ(ベルギー)にしばらく居たときもそうだった。
 日本の昔の豆腐屋みたいなものだね。
 何種類もあって値段もわからないのだけど、試しに外に胡麻のついた黒パンを。
 2.4ユーロと日本並みに高いけど、とっても美味しかった。
 午前九時前、ゴミ清掃員が路地に出されたゴミを集めて回っている。
 こっちに来てすぐに気づいた違いがいろいろ。
 歯垢がたまらないので歯磨きが楽。
 食べ物が違うと歯の汚れ方が違うようだ。
 身体も汚れない。
 自動車がなくて、煤煙を上げる工場もないので、空気がきれいなのだと思う。
 夜の星がきれい。
 日本にいると、ずっと理由もなくよく軽い咳が出た(アレルギーじゃないかと医者に言われた)のだけど、こちらへ来たらぴたりと止まった。
 その代わり、綿花のような白いふわふわが一日中空気中を舞っている。なんだろう。
 夕方、日が入らなくなった後、窓を閉めていると部屋が冷えてくる。
 レンガや石でできているからだろう、気温よりも建物が冷たいのだ。窓を開けると暖かい空気が入ってくる。
 西洋は洗剤や石鹸や整髪料の匂いが強い。
 キッチンの掛け時計はぜんまい式だ。(カチカチうるさい)
 窓の下の運河を通るゴンドラを見ていると、ピアノフィニッシュの黒い船体と椅子などの装飾の感じが日本の霊柩車にそっくりだと思う。
 さあて、〆切がどんどん迫ってきている。
 今日はあまり遠くへは出かけないで、静かに仕事をしてすごすよ。
 昼は今度は BILLA (計ってみたら歩いて3分50秒)でパンとトマトとチーズを買い、在庫のハムとでパニーノ(サンドイッチ)を作って食べる。
 僕にとって立食い蕎麦はちゃんとした昼食でサンドイッチはそうでないのだけど、当たり前に売っているチーズやハムが日本のご馳走並に美味しいここの町ではその認識を変えて暮らしている。
 イタリアに来て以来、日産で最高枚数の原稿を書いたところで、懸案事項の解決に出発。
 中国人がやっている100円ショップ的雑貨屋へ。
 食器を洗った後の水切りカゴ、足踏み式のゴミ入れ、などを見つけ購入。
 これで台所がぐっと使いやすくなった。ほっとひと息。
 作業しにくい台所というのはとってもストレスフルなんだよね。
 あと残り必要な台所アイテムは、砥石(cote)と24センチくらいのフライパン。
 キッチンの刃物がすべて切れない。
 トマトの皮に跳ね返されている。
 夕食は久々に近くへ出るつもりでいたけど、結局、めんどさくなって prosecco だけ買ってこようと近所の量り売りの酒屋にペットボトルをもって買いに行き、間違えて赤ワインを買ってしまった、というオチも付けて自宅で食事をすることにした。
 量り売りのワイン屋には、観光客はこないので看板すらろくにない100%ローカル。
 ワイン屋に行ったその時刻、広場にはマリオネットの大道芸人が出ていて、子どもたちがそれを取り囲む。その姿が昔の日本の紙芝居屋みたいだと思った。
 子供の多い町はよい町だ。
 夕食。スパゲッティ・ペペロンチーニにアスパラガスのソテーを載せたやつ。
 おかずは、トマトにモッツァレラチーズを載せたやつと、茸のオイル漬け、スタッフド・オリーブ。
 それと間違って買って来た、1リットル2.2ユーロの量り売り赤ワインを少々。
(水牛じゃないモッツァレラチーズは、生協ブランドでわずか98セント)
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(大混雑のサンマルコ広場付近)

スーパーを巡る旅

 ゴミ出しは、普通ゴミに関しては毎日。
 ガラス(この分類には、PETやプラスチック、アルミが含まれる)は、近所の人の出す日を見極めてその日に、と言われている。
 夜のうちに玄関の前に出しておくと、朝までに回収に来ると聞いていたが、実際は朝10時くらいまでに集めに来るようだ。
 ベネチアには自動車はないから、ゴミ回収員も路地から路地を歩いて集めて回るわけで、大変な仕事だ。
 というわけで、初めてのゴミ出しで、夜に出したゴミが朝になくなっていないから、ちょっとびっくりしたけれど、よそのうちのものもでているから、しばらく様子を見ているうちにやがて、収集員が来て持っていったようだ。
 路地の清掃も、ユニフォームを着た人がときどきやっている。
 全島、どの路地も観光客が歩くし、犬の糞は頻繁に放置されているし、鳩やカモメの糞もあるから、掃除の仕事もなかなか大変だと思う。
 それでも、ベネチアのそうしたインフラはかなりしっかりと機能している。
 明かりにしても、どんな狭い路地にも街灯がついていて、夜中でも真っ暗になる道はない。
 治安はとてもよく、広場のベンチでパソコンを拡げて仕事をしていても、かっぱらいに遭う不安はない。
 さてこちらは、仕事は仕事で淡々とこなしつつ、気分転換に生活改善に手を付ける。
 当面の問題は、食器を洗った後の水切りがないこと。
 ゴミを分別して捨てておくごみ箱がないこと。
 鍋はたくさんあるがフライパンは小さなものしかない。
 洗いやすく、捨てやすくないと、料理の楽しさが半減する。
 ベネチアは「ここへ行けば何でもそろう」という大規模店がない。
 ごみ箱や食器の水切りをどこで手に入れたらいいかわからない。
 というわけで、とりあえずカナレジオのスーパー BILLA へ行ってみることにした。
 歩くと結構遠いのだけど、トラゲット(観光用でない渡し船のゴンドラ)をつかえばかなり近道ができる。
 と地図で確認して最寄りのトラゲット乗り場へいってみるが、岸のこっちにも向こうにもゴンドラの姿はない。いくら待ってもそれらしいものは現れない。
 休業とかいつが運行時間だとかそんな表示もない。
 しかたなく20分以上歩いて BILLA へ。
 この店は初めて行くわけではないが、家の近くのCOOPばかり行っていたものだから、品揃えの豊かさに興奮する。
 それでも調理器具はごくわずかしかなく、買う決心をするには至らない。
 店からリアルト橋よりの Canpo S.Sofia にあるトラゲットは運行していたので、50セントで魚市場のところまで運河を渡ることができた。
 大運河を渡るにしても、リアルト橋は観光客で混雑しているので、用事があって使う通行路としてはひどく効率が悪いから、50セントの渡し船はありがたい。
 広場へでてネットに繋ぎ、BILLAの他の店舗を検索。
 なんと、家の南の近いところにあるではないか。
 というわけで、仕事から帰ってきたカミサンと合流して、S.POLO の BILLA へ。
 カナレジオ店ほど大きくないけど、食料品的には使える。
 夕食は、Penne rosso con tonno e funghi.
 ツナとマッシュルームのトマトソースのペンネ。
 1リットル1.4ユーロで買った箱入り白ワインは不味かった。
 もう少し高いのにしようと思う。

買い物の練習(笑)

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(朝の Campo San Giacomo da l’orio = ここのベンチが僕の仕事場のひとつ)
 朝一番に下まで新聞を取りに行く。
(家ではインターネットがつながらないのでサン・ジャコモ広場へ「朝日新聞デジタル」をダウンロードしに行くことを「下まで新聞を取りに行く」ということにした)
 朝食はスクランブルエッグに昨日のペスカトーレソースをかけたもの。
 こっちのプチトマトは枝付きで、一粒一粒、味も大きさもバラバラ。
 それが自然なはずなのに、日本の野菜はおかしいと改めて思う。
 そういえば、放射能騒ぎの時に、二股のニンジンやトマトが獲れたのを放射能の影響で奇形ができた騒ぐ人たちがいたのを思い出す。
 自然というのは不揃いなものなのだ。不揃いこそが自然のなせる技だ。
 工業製品じゃないのに、粒の大きさも色も味も全部揃ったプチトマトの方がよっぽど異常。
 アメリカもそうだけど、ベネチアの玉子は黄身の色が薄い。
 日本の玉子はエサで色をつけているのでオレンジ色をしている。色が濃い方が栄養があると勘違いしている消費者のために赤いエサを食べさせて色をつけているのだ。
(テレビでやっていたけど、ニワトリに緑の餌を食べさせると緑色の玉子も産ませることだってできる)
 バスルームの電球が切れた。
 朝食後は再び広場でメールのやりとりを済ませ、COOPで買い物をして帰ってくるといういつものパターン。
 Posso avere una borsa ?
 ゴミを捨てる袋が必要なので、今日はスーパーの袋を買った。一枚10セントを2枚。
 昼食はハムとチーズとパン。
 ヨーロッパはどこでもだいたいパンは美味しいのだけど、ここのCOOPのパンはいまいちだ。
 広場に行くたびにCOOPに立ち寄るのをしばらくの間のルールにしているので、二度目のコープでは、一番安いビール、追加のトマトペースト、追加の発泡水、オリーブの瓶詰め、唐辛子、オレガノ、などを買う。
 これで基本的な調味料(塩、砂糖、アチェートバルサミコ、オリーブオイル、白ワインビネガー、黒胡椒、唐辛子、オレガノ、バター、パルメザン・チーズ)が揃ったので、まずまず自由に料理ができるようになった。
 シトラスのシロップというのも置いてあって、試しに嘗めてみたら、酸っぱくて少し甘くて、サラダなんかに使えそうな味だった。
 
 イタリア料理は、日本でも家やレストランで食べているので、イタリアに来てイタリア料理だけを食べていても、異国で口に合わないものを食べている感じが全然ない。
 日本で食べている料理が、一部分だけに範囲が狭まっているだけのことだからだ。
 食事に関しては、どの国よりもイタリアが馴染む。
 アメリカでは同じ味なのはステーキとハンバーガーだけで、中華も日本食も日本とは味が違う。
 午後3時過ぎ、妻が昼食抜きで帰ってきたので、ペンネを茹でてトマトペーストとチーズをかけるだけの手抜き料理。
 瓶詰めの「キノコのオイル漬け」「スタッフドオリーブ」をつまみに出して、ベルギービールを飲む午後。
 その後、仕事の続き。
 途中、電気のエクステンションコードを買いに出る。
 部屋が広すぎるので、電源の延長コードがないと人間が壁に貼りつかざるを得なかったのだ。
 バスルームの天井の電球を交換しようと椅子を二段積んで試みるも、カバーの外し方がわからない。
 見えないところがどうなっているのか、日本の電気器具の常識が通用しないのでお手上げ。
 無理にやったら壊しそう。
 とりあえずもうひとつバスルームがあるので、問題解決は明日以降とする。
 夕食はサーモンのコットレッタ(薄いカツレツのこと)の予定。
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(昨日の買い物)