日曜映像作家

 先週の金曜日、黄金町バザールのオープニングレセプションで、アーティストの北川貴好さんが声をかけてくれて、スチル写真を素材につかう映像作品の競作の参加しないかということになった。
 明日がその発表会なので、本日はフルタイムで映像作家。
 映像部分は事前準備もあってすぐにできたのだけど、問題は音入れ。
 めったに使わない機材を引っ張り出して、まず、液漏れした電池室をアルコールで拭くところからスタートだ。
 使い方もすっかり忘れているので、マニュアルをダウンロードて、148ページもあるい説明書をかいつまんで目を通す。
 と、まあ、そんなところからスタートするので、時間がかかるわけです。
 夢の遊眠社で座付き作曲家をしていたので、音楽をつくるとなると、いくらでもつきつめることができるけど、あくまでも本業は小説家なので、そればかりやるわけにはいかない。
 時間をかければ切りがないので、映像編集と音入れは丸一日しか使わないと決めた。
 まず、録音機を持ち出して、町の音を録りに出ようとすると、モニターヘッドフォンの婦ラブアダプタがないことに気づき、曙町のエディオンに自転車で買い出しにいく。普段やらないことをいざやろうとすると、こういう細かなところで躓くわけだ。
 変換プラグ500円也を購入し、その足でそのまま町内の高架下へ行き、マイクをつないで、町の音を録る。もちろん京浜急行が頭上を通る音も。
 仕事場へ戻ってから、まず映像編集。
 映像の長さが決まらないと、音楽の長さも決められない。
 著作権の許諾を受ける時間も費用もないので、音楽は著作権フリーのものを使うか自分で作るか。
 著作権フリーのものを聞いて探しているヒマがあったら、自分で作ってしまった方がはるかに時間がかからない。
 
 というわけで、映像を見ながら、MRS-8 というマルチトラックレコーダーを駆使して、環境音に、ギター2パートを重ねていく。
 最後に音声ファイルにしてみると、音量が低いのでトラックダウンからまたやり直し、というように、作業フローが「概念」でしか確立していないので、「現場のトラブル」に次々と遭遇していく。
 それを切り抜けて、午後11時半、やっと完成。
 夢中になって、夕食を食べるのを忘れていた。
 自転車で家に帰ると、おでんがあった。
 酒を飲みたいところだが、本日は休肝日とする。