前日、酔っ払って早寝をしたので、朝5時に目覚める。
7時過ぎにホテルで朝食。
朝バイキングにも笹蒲鉾があるのは仙台らしいが牛タンはない。
午前10時になるのを待って、昨日ギャラリーに立ち寄った「伊達海鮮」へ。
この店は石巻の魚加工品を土産として売る店。
安くはないけど上質の、味噌漬け、西京漬け、一夜干し、などを売っている。
今回の旅は「被災地を見て。被災地でお金を使う」のが目的なので、ふだんは土産など買わない僕も、3750円購入。
午前11時、ホテルをチェックアウトして、名取市閖上(ゆりあげ)へ。
ico さんの家があったところだ。3月11日、地震直後、ヘリコプターからの生の映像で津波がやってくるのを見た、まさにあの場所である。
海から何キロも離れているのに。道路の脇、畑のど真ん中、住宅の玄関、とにかくもう、あたりり構わず漁船やモーターボートが、ゴロゴロ転がっている。
その数、僕が見たものだけで30以上、いったいいくつあるのかわからない。
家も流され、田畑も流され、ただの平地になってしまった畑に、今は雑草が勢いよく生い茂っている。もしこれが見渡す限り灰色の土だったらと思うと恐ろしいようだが、植物のたくましい生命力に心が救われる。
本当なら、そこには稲が実り始めているはずの場所だ。
どこかから流され運ばれてきた種が芽を吹いたのか、中には稲穂も混じっていた。
海水に浸かってしまったはずの田端に、雑草でも生えているのは救いだ。そこで稲や作物を本格的に育てることができるのかどうかは、まだわからないにしても。
草が生えている多くの土地は、農地だったのか宅地だったのか、あるいはそれ以外の土地だったのか、判然としない。
閖上地区の最先端、漁港を目指すが、途中でバリケードがあり、許可のない車両は通行止め。
どうやらその地区には、周辺の土地から運び込まれた瓦礫の集積所があるらしく、かなり離れた場所から、大きなぼた山のようになった瓦礫の山が見えていた。
小説家的には何日でもあたりを見て回りたくなるところだが、次のアポイントのため、仙台市内へ戻る。
遅疑の目的地は、泉中央駅近くのヨーカドーの駐車場へ。
被災した上につい最近脳梗塞になって退院したばかりの妻の親戚に会う。
地下食料品売り場で食料品を買い込んで、午後3時過ぎ、次の目的地、福島県双葉郡川内村へ向かうことにする。
(写真は別途)
