Diary

起雲閣

「サンバード」というレトロな喫茶店へ行ってみるというテーマが果たせていなかったので、遅めの朝食にわざわざモーニングサービスの時間帯が過ぎるのを待って出かける。
 目当てはこの店のナポリタン。どこからどう見てもこれぞナポリタン。
 
 つづく今日の散歩は起雲閣。
 大正から昭和の、海運王、鉄道王という裕福な人がその時代の技術や才能を集めてよいものを作った、その結果が今に残されている。
 建物も素晴らしいが、後に作られた庭園とその手入れが素晴らしく、季節や年月と友に変化するあらゆる樹木の形、配置、などが緻密に考えられ作り込まれ維持されている。

 ゆっくりと起雲閣を見て回った後、清水町の商店街のパン屋で朝食用のパンを、向かいの中島水産食品市場で野菜を買う。
 中島水産の魚は種類も豊富で美味しそうだけれど、こちらの滞在は残り二晩なので在庫の食料を消費する必要があり残念。
 次回に熱海に滞在することがあれば、ここで魚を仕入れようと思う。

 どこへ行っても1週間滞在すると土地勘ができて、生活に必要な物を買う店のことも分かってくる。

 昼食は起雲閣へ移動するときに行列ができていた「わんたんや」へ。
 列も少し短くなっていたけど、店の中が小さいので回転が遅く少し並んで待つことになった。

 ことし100歳になった女性がやっているジャズ喫茶「ゆしま」の場所も確認。
 狭そうな店で「密」な感じだったので店には入らず。コロナがなくなったら行こう。コーヒー400円。

 午後6時過ぎ、宮城県で震度5強のニュースが入る。横浜も揺れたみたい。熱海も震度2と発表されているのだが、まったく地震は感じなかった。近くの上多賀では揺れたらしい。
 テレビを点けるが、それほど大きな被害が出ているようすはなかった。
 震災の洗礼を受けながら、地震に強い国になっているのを実感する。

 高橋秀実『定年入門 イキイキしなくちゃダメですか』(ポプラ新書)読了。
 自分には定年がないけど執筆資料。いろいろな人の定年後の暮らしが書かれていて、とても面白かった。

 クレストール以外の薬を止めてみたけど、足のふくらはぎの横の筋肉が突っ張る感じが出たので、またプレガバリンも服用再開。

非常事態宣言のこととか

週末が雨の予報なので、大井川鉄道沿線で開催されている「無人駅の芸術祭」へ行こうとも考えたが、忙しくするのは止めようと思い直す。
(無人駅の芸術祭には、友人のアーティスト二人が作品を展示している。横浜から行くよりも熱海から行くほうが1時間ほど時間で短い時間で行ける)

夕食は近くのロシア料理店に行くことにしていたのだが、いざ行ってみたら営業していないので散歩に切り替える。
というわけで、夕食は今日も自宅で。

ふくらはぎの外側の筋肉が突っ張るので靴を変えたらよくなった。ソールの外側が潰れてしまって足が傾いて接地されるせいだと推察される。腰の手術をして姿勢がかわったのも、それを強く感じる原因になっているかもしれない。いずれにしても古い方の靴は廃棄。買って5年かな? よく歩いた。
近ごろの靴は破けて履けなくなるようなことはなくて、たいていソールが変形して調子が悪くなるのだよね。
(一部のウォーキングシューズに例外があって早々に底が剥がれてきたけど)

「緊急事態宣言」という言葉にはもう効果が余りないということがわかったので、これからは具体的な危険を強制力できちんと排除できるように制度設計することと、それ以外にリスクの低いところは積極的に啓蒙して無用な自粛が起きないようにした方がいいように思う。
 外を歩くのには不要なマスクしているのに平気で昼カラオケやっちゃう人が出ないように。

 宣言というのはその名の通り「言葉」に過ぎない。政治が整備すべきなには、言葉ではなく制度。

少しずつ町を知る

今日も天気が良い。
昼は,昭和レトロな喫茶店「サンバード」でナポリタン的なものを食べようと出かけるが、すでにしまっていた午後3時半。
この店は午後4時クローズだった。昨日は当てにしていたけど水曜定休。
仕方なしに旧市街へ向かう。
木曜日は休みの店が多くて、しかも、ランチタイムが終わるといったん閉める店がほとんどでなかなか食べられる店がない。
渚町へ出ると、いつもは若い人たちが「密」になって行列している「熱海渚町・おさかな丼屋・ビストロ」という長い名前の店に列がない。
店の前まで行ってみて美味しそうなのでこの店に決めた。
インテリアもしっかりデザインされ、足もボリュームもお店の人の対応もよくていい店だった。
これははやる。

徒歩で新しい道を歩いてアパートメントに戻る。
途中、ロシア料理の店を発見。よさそう。
家にもどる直前に、さらに道の探索。
市内からバスで家にもどる時、熱海駅で降りてそこから戻っていたが、一つ手前の「仲見世」で降りた方が近そうな感じがしていたので、仲見世と家の間の通路探し。
高級車が並ぶ高級マンションがあったり、立派な和風の旅館があったり。
そして、そのすぐそばに、まったく他の地域とは違う光景の朽ち果てんばかりに古く小さな木造住宅の密集した地域があった。

まぼろしの初島 来宮神社

朝ご飯を慌てて食べて、徒歩で熱海港に向かう。
定期便で初島へ渡る予定だった。
すでに多くの人が列になって乗船を待っているところ、発券窓口でチケットを買おうと並んだら、コロナ禍で島内のほとんどの施設が営業をしていないとのこと。それではどうしようもないので初島行き(往復2650円)は中止にして予定変更。
多くのお客さんたちは「船に乗って島へ渡る」こと自体を楽しんでいるのだと思う。
こちらはヨット乗りで、船に乗ることも島へ渡ることも、それ自体に珍しさを感じることはない。初島にもヨットで行ったことがある。
初島はとても小さな島なので中の施設が使えないと、行ってもすることがない。徒歩でも40分もあれば一周できてしまう。

起雲閣が近いので行こうとしたが水曜は休館。
とりあえず場所だけでも確認してみようと起雲閣の前を通過して、来宮神社へ。
距離は短いが坂が急なので休み休み。
それでも妻もずいぶんと体力が付いて坂を登れるようになった。
行ってみると、これが素晴らしい佇まい。知らなかったが、来てみて得をした。

バスで熱海駅へ出て、土産物などを買ってアパートメントに帰宅。

無線運用

熱海市、滝知山標高662m。伊豆スカイラインの途中。
昼の間、妻は東京とリモート会議連チャンで、夫は邪魔なので(笑)、熱海のアパートメントから車で20分ほどの場所まで出かけて、ちょっと無線をやってみた。
ひとりで立つと体ごともっていかれるような、猛烈に風が強くて、1.3mほどのアンテナを車の屋根の取りつける作業は困難なので、41cm ほどのアンテナで。
藤沢50km、横須賀65Km、の2局、バッテリーで430MHzFM、送信電力5W。
ほとんど見通しできているので、隣と話しているような信号強度で届く。(59+&59+)

伊豆スカイライン熱海峠ICで、
「どこまでですか?」(行き先によって料金が違う)
「滝知山の駐車場まで」
「160円です。片道ですからね」
道路って、駐車場って、ふつうは通過するために使うものなのだけど、駐車場自体が目的地の人もいるのです。
帰り道、同じ集金ブースで、再び160円を支払い、熱海峠発玄岳行きの領収書が2枚になりましたとさ。(玄岳までの距離の半分しか走ってないのになあ)

帰りはまたマックスバリューによって、買い損なって足りなかったものを補充。

熱海に来てから、腰椎脊柱管狭窄症で何年か飲み続けてきたプレガバリン(リリカ)とリマプロストアルファデクスの服用を中止してみている。
手術後、それ以前の痛みが消えたこと、その後に出て来た痛みも最近は出ていないこと、などによる。
薬の効果があるのかないのか、止めてみないとわからないので。

熱海リサーチ

一夜明けた熱海。

昼前に近所散策に出発。
急な坂を下りてサンビーチへ。
有名な「お宮の松」へ行ってみる。なるほどね。

やはり、どこを歩いても90%20歳代。そのうち半分はカップル。
干物屋閑散、プリン屋大行列。
熱海は完全に若者の街だ。
昔ながらの(?)ホステスと客というカップルを1組だけ発見してなぜか少しほっとする。

熱海に観光に来たことがないことに気づく。
20代の頃に友人のリゾートマンションに遊びに来たことがあったか。
あとは、ヨットで何度か来ている。
4年ほど前に斜面中腹のリゾートクラブに来たときは、お湯に浸かってのんびりしただけで、町へはまったくでなかった。

ヨットハーバーのところから少し内陸に入って、糸川方面へ進み、糸川に沿って北上。
沿道には桜の木が緑の葉を蓄えている。
え? 桜の緑の葉が生い茂っているではないか。
そこにあるのは熱海桜といい、開花時期が1月から2月なのだそうだ。
とっくに花は散り、たしか茂っているのは桜の葉で幹も桜の木なのに東京のソメイヨシノが開花したタイミングで、とっくに散っているどころか、葉桜を通り越して緑、緑、緑。
あたりは京都でいえば木屋町通りの感じか。(笑)

旧市街を歩き、途中、そばを食べ、「銀座」というバス停から熱海駅へ。
駅近くを少し調査してアパートにもどる。

映画「すばらしき世界」

当社比で5時間ほど早起きをして、7時50分から映画「すばらしき世界」を見てきました。

西川美和監督脚本の丁寧に緻密に作られたいい映画でした。
役所広司好演。演じすぎで見ていて疲れるので、僕が演出ならもう少し全体としては要所以外淡々と抑えた演技にしてもらうかもしれないけど、もちろんこれも悪いわけではなく良い演技でした。
個人的には小説を書かなくちゃと思わせてくれるのが、この時期、ありがたかった。佐木隆三の原作も読もう。

さて、仕事に切りのついた妻の慰労を兼ねて、今日は熱海へ向かう。

午前10時半前に帰宅して出発準備。
午後2時半、熱海へ向けて出発。

東海道原宿付近で例によって渋滞があったけどそれほどの困難もなく熱海のアパートメントに到着。
チェックインして、室内を確認して、とりあえずすぐ近くを簡単に調査。
歩いているのはほとんどが20代の若者。
「熱海プリン」とか、若者向けの店のあちこちで店外に大行列ができている。
知らないうちに熱海は若者の町になっていた。

遅い昼食は駅ビル「ラスカ」の浜松餃子で餃子とふつうの味噌ラーメン。
わずかな食糧を買って帰宅。

大浴場はないが部屋に檜の風呂があり、窓の外は遠く海。ただし、入浴したのは暗くなってから。
早起きしたから早く寝る。

還付金ステータス

メールが来て、e-Tax のサイトで還付金のステータスが確認できた。

申告は当然本名でしているのだけど、還付の金額と予定日のページの宛先が「アガワタイジユ様」となっている。銀行の口座名義とは違うので、予定通り振り込まれるかどうかちょっと心配。なぜそこだけ屋号?

還付金をもらうのはうれしいような気がするのだけど、実は、追加徴収される方がうれしい。だって、そっちのほうが収入が多いわけだから。
還付されて喜んでいる場合ではない。できれば1億円くらい税金を払いたいものだ。(毎年同じことを言っている)

BUKATSUDO

夕方には雨になるというので、黄金町には出勤せず、かわりにシェアスペースのBUKATSUDOへ。
3月末まで有効な1日体験無料のチラシが入っていたので有効活用。
秋には黄金町の事務所を引き払う予定なので、蓼科の事務所を使わない冬の期間は月極契約をして、ここで仕事をしようかと思っている。

テニスができた

昨年9月の腰の手術以来、初めてテニスをした。
できた。
体力はまだ十分ないけど、そこそこふつうにできた。
けっこううれしい。
手術前にはふつうにできていたのが、手術後、養生のためできなくなっていて、痛みがなくなった以外、QOLは下がっていたのがほぼ元にもどったので、ここから初めて「手術によるQOLの改善」のステージに進む。

厳密には、次はバイクに乗ることがまだ残っているのだけど、体幹を支える筋肉にまだ余裕がないので、そもそも押して動かすのにバイクを倒さずに支えられるか、路面の凹凸のショックを体が吸収できるか(背骨に直接ダメージがこないように)というところ。

半年ぶりにテニスをしたら、利き手の右でなく左肩の後ろの筋肉が痛い。
右腕を振るために左腕を強く後ろに引いているんだね。
今日もいい発見をした。