南青山

ひさしぶりの南青山。
アスキー勤務のときは、オフィスが骨董通りだった。
バブルの真っ盛り。(笑)
打ち合わせを兼ねた会食の時刻に対して早く着いて、PRONTOでコーヒー。人と話をする前にカフェインを入れないと頭がまだ眠っている。
ついでに、OLのみなさんの昼休みの風景を観察。
隣の席の会話とか。
辿り着いた某多国籍レストランは、都会のど真ん中なのに広々とした敷地に中庭まであって、内装の趣味もとてもいい。バーカウンターもある。
上品でリゾート感たっぷりの美しい店。
気取った店ではないが客層がものすごく《選ばれた》感じの人たちで、こちらもついつい背筋が伸びる。
すぐ隣の席は明らかにモデルと思われる女性二人、一人は整った白人、もう一人は日本人だと思われるけど、存在感のしっかりした顔つき。とてもほっそりしていて体にピッタリした豹柄のシャツを着ているのにまるで肉感的ではなく、ただただ美しい輪郭をしている。
その隣はインド系の賢そうな男女が英語で話している。
午後2時を過ぎて、オフィスワーカーの人たちがいなくなると、残った人たちはさらに《選ばれた》度が増して、ビバリーヒルズとか、ベネチアでいえばリド島とかの、映画祭に集まってくる関係者みたいな人たちの濃度が濃くなってきた。
食べたのは中東料理のタジン。クスクスも久しぶりだった。
水代わりに惜しみなく美味しいアイスティーが注がれる。
東京港区の実力を見せつけられた感じだ。
でも、おかげで、心が洗われた感じで、このところいろいろモヤモヤしていたものが一時的にでも払拭された。きれいなものはいいね。