妻の手術

午前1時過ぎに寝たが四時半に目覚めてしまって眠れない。

妻の手術の立会のため八時半までに病院へ行かなくてはならない。その緊張と昼夜逆転で起きている時刻だという二つが重なっているからだ。

ちょう早起きをしたので、シャワーを浴びてしっかり朝食もつくって、さて出かけようとしたら、駐車場から車を出すところで、三台待ちになってしまって、20分かかってしまい、病院までの時間がタイトになってしまった。
あんなに早起きしたのに遅刻ぎりぎりかよ。

やっとこさ病院の駐車場の車を駐めて、走る走る。
コロナ対策で受付前にアルコール消毒、体温測定、問診票記入。
で、中に入り面会受付のところでワクチン接種証明の提示が必要なのだけど、ポケットの中にない!
あわてて車に戻ったら、車にはなくて、胸ポケットの中にあったというマヌケな顛末。
時間が押していて、とにかく徒歩ルートは行きも帰りも走る走る。
やっと手術室に入る前に間に合った。

手術室に入るまで付き添って送り出し「家族控室」に入る。

手術にかかる時間は5時間かそれ以上、前後を含めると8時間かかるかもしれないと聞いていた。
仕事のパソコンを持って来ているので、待つのは問題ない。どこで仕事するかの違いしかかい。
しかし,控え室がソファーにローテーブルという「応接間仕様」こちらは仕事ができる「オフィス仕様」の机と椅子が欲しいところ。

しばらく屈んで仕事して、11時過ぎになったので食堂へ。
カツカレーを食べて、仕事の続き。ここはテーブルが高いので仕事がしやすい。

1時間半ほど滞在して、家族控え室へ戻る。
睡眠不足で眠くなってきたので、ソファーで横になっていた午後1時30分、ドクターがやって来た。
手術室に入ってからまだ4時間半だ。随分早いじゃないか。
手術室そばの会議室で、ホワイトボードでドクターの 図解説明を聞く。
切除した大腸が虫ピンで広げてある。
ガンのあるところを教えてくれるが、わかるのはインクでマークしてある点があるだけ、ほとんど顕微鏡レベルの患部だ。
手術は順調にすべて事前に計画したとおりに終了したとのこと。よかった。

これで妻の手術に立ち会うのは何度目だろう。
不確かな記憶だけど、股関節に関して4回、心臓でⅠ回、腕の骨折で1回、骨折の手術のネジを抜く手術1回、人工透析のシャントをつくる手術が1回、大腸がんの内視鏡手術で1回、次の手術のための検査入院で1回、今回の腹腔鏡下での下行結腸切除手術が1回。11回かな。他にもあったかもしれない。特にこの1年ほどの間には7回だ。
何度もつらかったり不安だったりして可哀想。
一方、仕事がリモートになっているおかげで、こんなに入院しているのに、妻はほとんどふつうに仕事をしている。
日本の医療水準のおかげで、なんとか普通に近い生活を続けられている。ありがたいことだ。