京浜急行品川駅の駅員さんだという女性が、スタジオにやって来たので、少し話をして、「D列車でいこう」を差し上げました。
「面白かったら、職場の人に宣伝してください。
貸さないで、買ってと言ってくださいね」
ちなみに「D列車でいこう」には京浜急行も登場します。
Diary
【あがわたいじゅ】
小説家。日本推理作家協会会員。
最新刊「D列車でいこう」(徳間文庫)は、発売6週間で4刷。
(ただし、これが初めての重版である)
「どんな小説を書いているのですか」と聞かれたときには、ちょっと悩んで「サスペンス小説でしょうか」と答えている。
何にしても「のっぴきならないもの」を書き続けたいと思っている。
【販売予定タイトル】
『D列車でいこう』 徳間文庫 660円
『フェイク・ゲーム』 徳間書店 1890円
『覇権の標的』 ダイヤモンド社 1785円
『taro urashima』 私家版 1260円
8月30日、はるばるアメリカから kindle が届く。
kindle を触るのは初めてではないけれど、改めて、e-ink の読みやすさに感動する。
コントラストも素晴らしいし、文字の大きさが自由に変えられるのも助かる。
アメリカで kindle の利用者が50代60代が中心であるというのも納得だ。
手始めに The Los Angeles Times, The Mainichi Daily News を講読してみる。
パソコンで講読を申し込むと、勝手に kindle に届く。
(もちろん kindle から買うこともできる)
ネットもパソコンも意識する必要のない仕組みが素晴らしい。
仏英辞典を購入。これも自動的にダウンロードされる。
これでフランス語の本を読むときも、辞書引きが簡単になる。
電子書籍端末として、読みやすさ、購入の容易さ、バッテリーの保ち、など、システムとハードウエア両面で、すばらしい作り込みだ。
日本で電子書籍の議論をするときに、この amazon の仕組みは、到達すべき最低限の基準として考えていくべきだと思う。
Amazon Kindle を基準に考えたとき、日本語入力、縦書き、ルビ、など日本固有の解決すべき課題はある。
それらはそれらとして解決するとして、そのあとにできる、読むときの端末の見やすさ、使い勝手、本に出会う場所としての電子書店の品揃えや使い勝手、買うときの決済システム、など、それぞれの在り方は、amazon の利便性を下回るのではだめだ。
このような優れたすでにお手本があるのだから、日本の出版業界には、早く日本語の書籍のファイル形式やオーサリングシステムを確立して、少なくとも amazon を下回らない使い勝手を提供してもらわないと困る。
そもそも文字だけの本に関しては、縦書き、ルビ、など、すでに技術的な問題は青空文庫などで解決済みであるはずだ。
時代は「どれだけ人と金をかけてやる気を出すかどうか」という実行の段階に来ている。
kindle では、カラー写真や映像は取り扱えない。
しかし、年間8万タイトルも発行されている日本の書籍の多くは文字だけの書籍であるはずだ。
電子読書端末がソフトウエアでアップグレードできる性格のものであることを考えれば、それらの対応は後からでもできる。
大事なことは、メインストリームである文字だけの電子書籍を、どれだけ早く十分な品揃えで、きちんと流通に載せていくことができるか、だろう。
文字だけの書籍でインフラが揃っていき、市場が立ち上がっていけば、そこに、あとから雑誌やマルチメディアコンテンツを載せることはいつだって可能だ。
「電子」なんだから、あとからアップデートすればいいのだ。
早くキンドル(または同様のデバイス)で日本の本をどんどん読みたい。
さっそく100円ショップで買ってきたポーチがぴったりサイズ
暑さに負けて出勤せず。
代わりに(?) wii sports でヨガとか筋トレとか。
夕食は「近所で夏休み」の続きで、近くの「みなとみらいセンタービル」に月曜にオープンした「GOHAN」へ。
ここはワタミ系列の上位ブランド。
カリフォルニアの多国籍レストランのイメージの内装。接客もとてもきちんとしている。料理のバリエーションも味も見かけも大変けっこう。
もっとも、チェーン店の開店時は、本社のオープニングスタッフが大量に入って、教育とサポートをするものなので、問題はしばらくして現地のプロパー従業員だけになったときに、接客品質を保つことができるかどうか。
夫婦で、5皿と飲み物で、小計4700円、開店記念クーポンで1000円引きで3700円払って、9月から使える金券2000円をくれた。
割引はともかくとして、この価格でこの品質を確保できるワタミはすごい。
帰宅後は、妻のパソコンの環境整備のサポート。
論評せず、まず、見る聞く。
そしてずっとずっと考える。
少なくとも彼を非難するのは正しくない。
戦争では、勝者も被害者である。
生存する最後のエノラゲイ乗組員へのインタビュー(英語)
昼に出勤する。
みなとみらいは、すでに花火客でごった返している。
紀伊國屋書店横浜みなとみらい店で、「特捜神話の終焉」(飛鳥新社)を購入。
長編改稿。
午後6時半から、神奈川新聞花火大会の打ち上げ場所にほど近い、荒井屋万国橋店で、食事会。
奥さんが亡くなった友人を励ますヨット仲間の集まりだ。
横浜は文明開化で肉を食べる文化が始まった場所なので、創業100年の老舗の牛鍋屋がある。
仕事場に近い伊勢佐木町5丁目の「じゃのめや」、末吉町の「太田なわのれん」、そして曙町の「荒井屋」。いずれも、黄金町の仕事場から至近距離だ。
今日の会場はその荒井屋の万国橋店。
花火の音が、どすんどすんと響く中で、いろいろな牛肉料理を満喫。
金に糸目をつけない食事はいいなあ。
吉野家の牛丼も嫌いじゃないけど。(笑)
二次会は、曙町にある古き良き横浜のバー「アポロ」。
7月8日「D列車でいこう」書店まわり。
最後、6軒目でおじゃましたのは、JR桜木町駅に隣接して、3月にオープンした Colette Mare にオープンした、紀伊國屋屋書店・横浜みなとみらい店です。
ここは、黄金町に仕事場をもつ阿川の通勤路にあります。
新しくできただけあって、フロアも広く、通路もゆったりしているので、長時間いたくなるお店。
品揃えも幅広く、棚から棚へ旅をする(笑)のが楽しいです。
店長の古矢秀一さん、村上元一さんとお話ししました。
D列車、出発進行!
■紀伊國屋屋書店 横浜みなとみらい店
〒231-8331
神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7
Colette Mare みなとみらい5F
TEL 045-640-3081
FAX 045-651-7710
営業時間 11:00~20:00
7月8日の「D列車でいこう」書店まわりツアー。
5軒目は、横浜駅東口の丸善 横浜ポルタ店。
3年前まで横浜駅東口から徒歩圏に住んでいたので、ここの丸善はもっともよく利用する書店だった。
電車中吊り広告のキャッチコピーにもなった、コメント「これは鉄道版プロジェクトXだ」という言葉をくださったのは、ここの大橋智子さん。
このお店はいつもにぎわっています。
お忙しいところおじゃましました。
これからもよろしくお願いします。
読めば買いたくなる、こんな手書きポップも。
7月8日の「D列車でいこう」書店回りツアー
4軒目は、丸善・ラゾーナ川崎店です。
隣接のカフェで、沢田史郎さんと市川淳一さんとゆっくりお話しすることができました。
市川さんは、本にたくさんの付箋をつけて読んでくださっていて、「ここのところで感動したんですよ」とページを開いて語ってくださいました。
音楽や演劇のようなパフォーミングアートと違って、小説の場合、著者は読者が自著で感動する瞬間に立ち会うことができません。
書いたときとは時間も空間もことなる、どこか知らない場所で、密かに僕の本を読んで心を動かしている読者を、ただ想像の中で思うだけ。
そんな中、書店員というより前に、本好きの読者である方々とお話しする機会というのは、小説家にとってとても貴重な機会です。
市川さん、沢田さん、お忙しいところありがとうございました。
売り場で市川さんとパチリ。
丸善ラゾーナ川崎店では、読書案内の冊子を無料で配布しています。
■丸善 ラゾーナ川崎店
〒212-8576
神奈川県川崎市幸区堀川町72-1
ラゾーナ川崎プラザ1階
営業時間 10:00〜22:00
Tel 044-520-1869
Fax 044-520-1870
7月8日の書店回り3軒目、午前中の最後です。
「人を動かすのはいつだって人の情熱だ!!
ぐいぐい引き込まれる
パワフルで緻密な小説、
最後はほろりと泣かせます」
と、『D列車でいこう』文庫版の帯にコメントをくださったのは、ここ、
ブックエキスプレスディラ上野店の神谷慶子さん。
なんと、上の写真の飛び出す絵本みたいな立体ポップは、神谷さんの手作りです。
ここまで手をかけて作ってくださっている。
びっくりしたと同時に、これはもうほんとに感動。
その神谷さんと並んで、パチリ。
神谷さん、メガネが似合うなあ。
■BOOK EXPRESS ディラ上野店
住所:〒110-0005 台東区上野7-1-1 JR上野駅構内
(3階 改札内コンコース)
TEL:03-5828-7702 FAX:03-5828-7703
営業時間 8:00~22:30 土日祝 ~21:30