国の方では大相撲を国技とする規定はない。
国技館で開催することであたかも国技であるかのようにうまくミスディレクションに成功しているのだけど、そのロジックでいくとプロレス各団体も両国国技館で興行を行っているからみんな国技なんじゃないか。
と、ツイッターで書いたら「ロボコンもやってる」と教えてもらった。ロボコンなら胸を張って国技にしたいよね。
僕は相撲を見るのが好きだ。スピードと迫力があって面白いからね。
八百長があろうとなかろうと、結果として面白い。
大相撲は興行だから、僕はそれでかまわないと思う。
土俵は社会的公正さという正義を実現する場所ではなく、見ている人を楽しませる場所だ。
過去の事件を振り返ってみると、大相撲が八百長を続けてきたことはほとんど明らかなことだ。
八百長なのにこんなに面白いのは、力士が鍛練を積んで、強さとスピードを身につけているからだ。
それはダンサーや役者がフィクションを演じるために鍛練を重ねているのと同じことだ。
八百長をやっているのを承知で僕は相撲が好きだ。
でも、インチキで薄っぺらな伝統とか品格だとかを口にする相撲協会は大嫌いだ。
彼らが日本の伝統や品格を語ると日本が汚れるような気がする。
日本の伝統は相撲協会が標榜しているものよりも何百倍も素晴らしい。
Diary
実際は減っているのに「少年非行は増えている」と回答する人が7割いるという。
こういう基本的事実関係を正しく伝えていないマスメディアは責任を感じて欲しいな。
世の中はみんなが思うほど悪くない。
犯罪は減っている。
ずるいことをする人は少数だ。
みんな真面目に胸を張って生きている。
テレビや新聞はそれを伝えない。
「犬が人間を噛んでもニュースにならない、人間が犬を噛んだらニュースになる」と言われていた。
でも、犬が人間を噛むニュースがまったく流れないと、人々は犬が人間を噛むことを忘れてしまうのだ。
ほとんどの人は正直で善良なのに、世の中悪い奴ばかりで、正直者は馬鹿を見る、と少なからぬ人が思いこんでいないか。
それはメディアのせいだ。
だから僕は、善良な人が真っ当に生きて成功していく物語を書く。
すず家でたぬきそば大盛を食べてから横浜橋商店街で買い物、茂蔵の豆腐が2丁で105円。
この豆腐デパ地下で300円の豆腐よりうまいのです。
ふだんは一丁105円。
さてまた仕事。
相撲の八百長が発覚した。
相撲は興行に過ぎないので、別に八百長したってかまわない。面白ければいいのだ。
ただ、たかが興行に過ぎないくせに「国技」と自称したり、「品格」とか、「日本の伝統」とか言って欲しくないだけだ。
朝青龍を追い出して明らかに相撲は面白くなくなった。
強いライバルがいない状態で白鳳がいくら連勝したってその価値は下がってしまう。
相撲協会が「品格」だの「日本の伝統」だのを口にするだけで、相撲はつまらなくなり、日本の伝統が汚れる。
国民は損をするばかり。
ブッチャーズ・グリルで150gステーキ、サラダバー4皿、フルーツとプリン少し、ドリンクバーで、価格1050円。
チェーン店に比べてかなり上質な内容。
ステーキも美味しい。
20円安いハンバーグも、ステーキに劣らず美味しいのでおすすめ。
ひきつづき長編Aの追い込み。
最近、串揚げを食べたい衝動がよく起きる。
どういうわけなんだろう。疲れているのかな。
日ノ出町交差点近くの「ひのでや」。
ここの牡蠣フライは150円で大きい牡蠣。
ジューシーでボリュームもあって美味しい。
揚げ方はちょっと浅め。
競馬系のお客さんなんかがよくいる。
野毛で有名なのは「北村」。
関西風の「二度づけ禁止」がいい感じ。
キャベツも新鮮でおいしい。
でも、主人は無愛想で、客が僕だけだといかにも楽しくない。
寂しい気持ちになる(笑)
孤独感、うらぶれ感を楽しむ(?)のにいい店。
わりに最近できた「よりみち」。
若い夫婦がやっている。
完全に立ち飲みの店。
ゆで卵50円、とか、塩辛150円とか。
立ち飲みだから席料がなくて、安いし、揚げ方もカリっとしていて好み。
ホッピー(400円)が焼酎を凍らしてあるのがちょっと気に入らないけど。
でも、日本酒冷やが300円で、串揚げ3本とで、750円とかでけっこう幸せになれるのがいい。
なにより、奥さんが美人!(笑)
中年の会社員がいつもいる。新橋風の客層で、取材にも好適だ。
と、食べ物のことを書いているけど、ただいま仕事場で長編追い込み中。あと少し。
何日か前、帰りに立ち寄った野毛の「新上海」。
なんとなくぱっとしない感じ、というかオーラがない店なので、遅くまでやっているのにいつも素通りしていた。
生ビールと餃子のセットが550円。
この餃子がしっかりしていて、けっこう美味しいのでびっくり。ちゃんと中ジョッキだし。
日本の焼き餃子発祥の地といわれている「萬里」の餃子より美味しい。「三陽」のよりも。
ビール350円で餃子200円なので、セットでも安いわけじゃないのが面白い。(笑)
一緒に頼んだ五目野菜炒め(580円)もけっこういい味でした。
なにしろ、僕の通勤エリアは中華のレベルが高いのだけど、ここは安かろう悪かろうじゃなくて、しっかりしてます。
ただし、店が汚くて、料理の盛り方も汚い。
しかも、店員は目つきが悪くてかなり感じが悪い。人が小皿に酢醤油を入れるところを横からじっと見ていたりね。
「何時までやってるんですか?」
と聞くと、うれしそうに「2時です」となかなかな笑顔で答えた。
悪い人じゃないんだよね。単純に接客の仕方を知らないのね。
そういうことを気にしないなら、悪い店じゃありません。
伊達直人(タイガーマスク)を名乗るプレゼントに端を発して、矢吹丈(あしたのジョー)とか、桃太郎とか、いろいろな名前で匿名のプレゼントをする人が続出している。
だれでも参加できる参加型の寄付行為だ。
美談の主人公になる、という目的のために人のためになることをする人がいるのは大歓迎。
しない善よりする偽善。
派手好きや目立ちたがりの善人だっているだろうし。
だいたい善人は地味で控えめだなどという法則性はないわけで。
そう、プレゼントを贈る側も、レッツエンジョイ!
(追記)
所得再配分は国家の制度によってなされるべきとの意見があった。
それはそのとおりだけど、まず寄付行為というのは基本的に「贈る人の心の幸福」のためになされるわけで、そこに納税では得られない幸福がある。
みな、ささやかな幸福を楽しんでいるのだ。
大晦日午後5時まで仕事して、正月2日から仕事始めて、ちょっと心が疲れてる。
とはいえ、原稿ができていないのに発売日が4月上旬に決まっている長編があって、さらにそれに着手するには、いま手をつけている別の長編をいったん仕上げなくてはならない。
絶体絶命の瞬間風速的、売れっ子作家モードである。
夕方で仕事を中断して、浅草へ向かう。
友人の「にれ」のライブ。
にれは、聴く度にびっくりするほどグレードアップして、今では立派なエンターテイナーだぜ。
お店のメニューにおいしそうなオムライスがあって、でも高かったから我慢してたんだけど、第一部と二部の休憩の間に、我慢できずに注文してしまった。
オムライスらしくオムライスしていて美味しいオムライスでした。
というわけで、ライブを満喫。
行きの電車で立ったまま Sony Reader で読書してみたけど、かなり快適。
帰りは座れたので、pomera で文章書き。
新年、おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
阿川大樹の2010年
日経ビジネスオンラインでの週刊連載「第三企画室、出動す」が64話で完結しました。
「D列車でいこう」が徳間文庫から再発売。
阿川大樹史上、初めての重版となりました。現在4刷。
黄金町バザール企画「urashima」に掌編小説で参加しました。
出版不況の煽りを受けて、2年越しの児童書(絵本)のプロジェクトは頓挫しました。
2011年の予定
前年・前々年から抱え込んでいる長編3冊を刊行する予定です。
金原亭馬吉さんとのコラボレーションで新作落語を書き下ろします。
その他、いろいろ仕込んでいます。乞うご期待。