冷たい雨、かなり大量に降っている。
でも、植物が成長生するにはいいかもしれない。
家に籠もって、ずっと窓の外を見ていた。
映画「月曜日のユカ」
加賀まりこ主演の映画「月曜日のユカ」を Amazon Pime Video で発見したのでさっそく見た。
古い付き合いの人は知っていると思うけど、僕は加賀まりこの熱狂的(?)なファンなのだけど、この映画を見る機会はなかった。
立木義浩の撮ったヌード写真集は持ってる。(笑)
加賀まりこがひたすらかわいい。
今のアイドルたちと共通の路線のようであり、決定的に違うようでもあるけど、映像的には同じようにというか圧倒的にかわいい。普遍的なかわいさだ。
もちろん加賀まりこでなければ成立しない、そういう映画だ。
映画のことはあまり詳しくないのだけど、小津安二郎なんかと同じようなフレーミングだなと思った。そういう様式があるのかな。
音楽が黛敏郎。黛は加賀まりこの未婚の母騒動(流産になったけど)の当事者だと近い筋から聞いたことがあるので、この映画の頃から、もしかしたら付き合っていたのかもしれない、などと下衆な勘ぐり。
一方、当時の週刊誌では布施明の子供だということにされていた。
それを否定も肯定もしなかったので、布施明がいろいろな意味で株を上げたのだった。
脚本は倉本聰なのだけど、主人公のユカが通っている教会は山手カトリック教会なのに、彼女が「牧師」ということばを使っているのが引っかかった。校閲はいなかったのか。制作当時の日本社会でのキリスト教の理解がその程度だったということも、時代背景なのだろう。
(賑やかな看板があるけど)氷川丸はいまのまま。ファサードは少し変わっているけど、ホテルニューグランドの内部は当時も今も変わらない。
吉浜橋と思われるあたりとか、山下埠頭とか、当時の横浜のあちこちが映っているけど、公開された1964年って、すごく日本が貧しかったのだとわかる。最初の東京オリンピックの年だものね。
物語の背景に、そんな日本の貧しさとアメリカという豊かで圧倒的な国と、戦後から抜け出しつつありながら戦後を引き摺っている時代が描かれている。
高校生の頃にわりと見ていたATGの映画群と共通するある種の日本映画のスタイルなのかな。みんな不幸になっていく。フランス映画やイタリア映画も昔は(いまでも?)そんな感じのが多かったような気がする。
いやあ、加賀まりこ、ほんとにかわいい。
圧倒的にかわいい。
近くにいた人たちは、みんなイチコロ(死語?)だったんだと思う。
六本木交差点のところに「Mr.James」というカントリーのライブハウスがあって、経営していたのが加賀まりこのお兄さんで、加賀まりこもたまにくると聞いたものだから、何度か行ったなあ。でも、会えたことはない。
加賀まりこを特にすきではなくても、いろいろな興味で見ることができる映画なので、見ていない人はぜひ。
リンク先は写真集。8800円の値段がついているのね。
ここにも黛敏郎の名前が出て来る。