日: 2023年4月7日

個展のハシゴ

 

午後から遅くなるほど雨と風が強くなるという予報。
しかし、行くなら今日しかない、と傘をもつのが大嫌いなのに長傘をもって出かける。
新橋で昼食の立ち食いそばを食べようと銀座口へ出たら、そっちの立ち食いそば屋が肉そば専門になってしまっていたので、SL広場側へ戻って富士そばで食べる。
その後、まずは、銀座の資生堂ギャラリー。
黄金町にも縁のあるユ・ソラさんの個展「もずく、たまご」
ブレずに自分の手法を洗練させていくことに徹している。
疲れたので、資生堂本社の斜向かいのカフェー・パウリスタで休憩。
近くの席には、風体から同業者の臭いがする女性と編集者っぽい男性がなにやら打合せをしている。しばらくして、男性の方がレジで会計をして出て行ったあと、女性の方はパソコンを開いたまま、仕事をしている。
レジを出て行く男性二人組は70歳後半、どこもファッションとしてトンガッテはいないが、高そうなワイシャツを着ていた。店を出るとタクシーを拾っていなくなった。
近くの老舗のボンボンか、ビルオーナーという感じで、これも銀座の老舗喫茶店の風景だ。
偶然、知人が入ってきて、僕には気づかずに二階に上がっていった。
店を出て、延々歩いて「丸の内線の」銀座駅へ。銀座八丁目からほとんど数寄屋橋までだ。こんなに地下を歩くなら、地上を歩きたかった。
丸ノ内線で新宿三丁目に回って、中村屋サロン美術館で、高校の後輩でもある宮森敬子さんの個展「記憶の海、Roseのプライド」へ。
世代を超えた人物誌とでもいうか、静かでスケールの大きい展示で、気持ちの良い時間を過ごした。
(こちらは実物をうまく写し取れるような気がしなかったこともあり、写真を撮らなかった)
終わって、またまた同じ駅なのにとっても遠い「副都心線の」新宿三丁目駅まであるいて一本で帰宅。
結局、自宅最寄り駅まで傘は必要なかった。