午後、例によって人工透析に行く妻を病院まで車で送っていった。
その足で帰りにオーケーストアで食糧品の買い出しを澄ませ、自宅に戻ったら鍵がない。
鍵を持たずに出てしまって、家に入ることができない。
まったくもっておポンチである。
妻は透析が終わるまで返って来ないので、そのまま待っていると夜7時過ぎになる。
よりによって、カバンも何も持っていないのでカフェで仕事することもできない。
スーパーで昼ご飯のかつ丼弁当も買ってあるのだけど、とりあえず味奈登庵でそばを食べる。
腹ごしらえができたら少し落ち着いて考えることができるようになった。
思いついたのは Tsutaya で本を買って読もう!ということ。
本を読むためにカフェに行くなんて久しぶりではないか。
村田沙耶香『コンビニ人間』(155回芥川賞)を買ってドトールへ行き、しばし読書。
どうせ妻が帰ってこないと家に入れないので、改めて透析が終わる時間を見計らって、車で病院へ行き、駐車場で透析終了を待って妻をピックアップして帰宅。
昼の間仕事ができなくて、夕食が終わって午後9時過ぎにやっと仕事に取りかかる。
子供もいないし、僕個人としては地球温暖化が深刻になる頃には地球とオサラバしているので、温暖化よりもしかしたらすぐに起きるかもしれない原発事故やテロや他国からの攻撃の方がずっと怖い。
性悪説でシステムを運用できない日本人のつくる組織がきちんとルールを守って、同僚のミスをきちんと隠さずに報告して対策できるとも思えないし。
なので、世界はともかく、日本人は原発はやめておいた方がいいと思う。
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とはいえ、もし地球温暖化を本当に抑えようとすれば、(事故などが起きないというふうに運を天に任せてギャンブルで)原発を再稼働する選択肢はあり得ると思うので、僕より長生きする若い人たちに選択を任せたいと思う。
早々に死んでしまう年寄りが後先考えずに地球温暖化のリスクを無視して、原発に反対するのは無責任だとも思う。
どっちにもリスクはあるので、どちらのリスクを選ぶかということだ。バラ色の道はない。
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世界で原発回帰の選択肢を人々が考えようとした矢先にロシアの原発攻撃が起きて、これはもしかしたら人類にとってとても重大な転機になってしまったかもしれない。
恐竜が滅びたように地球のサイクルで人類が滅びることもあるだろうと達観してしまえば「今を楽しく生きる」ことを第一優先にするのもありだと思うけれど。
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いずれにしても、世界観、自然観、人生観が問われている。