日: 2019年1月10日

横浜へもどる

家に帰ったら届いていた「美術手帖」。生まれて初めて買った。
で、いきなり腹が立った。
「ここで学ぶのは技術でなく、固定観念や既成のものを一度疑ってみる目」(中学の先生)
 だって?
 いや、それはそれぞれ自分でやるからいいの。
 美術教育では技術を教えて欲しいの。義務教育、一般人はそこでしか技術を教えてもらう場がないんだから。唯一のチャンスなんだから。
 こういう勘違い(?)のおかげで、僕は義務教育でまともに絵の描き方1つ習ってこなかった。うまく絵が描けないままに大人になってしまった僕の年月を返して欲しい。
 一方で、「固定観念や既成のものを一度疑ってみる目」は、美術教育以外の所でちゃんと身につけてきたつもりだよ。
 美術の義務教育で教えることは、「芸術家の心構え」ではなく、「ただのふつうの人間が上手に絵を描ける」技術だと思うよ。算数が数学者のためのものではないのとおなじように。
 美術関係者は、もしかしたら「美術教育で必要なのは、技術ではなく固定観念を疑う目を養うことだ」という既成概念に囚われているんじゃないだろうか。それ、違うと思います。