日: 2009年10月27日

鳩山総理大臣の所信表明演説

 鳩山総理大臣所信表明演説の最後の一文。
「ぜひとも一緒に、新しい日本をつくっていこうではありませんか。」
 これが民主主義の基本ですね。
 政治家が、こういう当たり前のことを言うことが実に少ない。
 民主党政権について、政策については賛成できかねることがたくさんあるけれど、とりあえず、この一点で、鳩山所信表明を評価しておきたいと思います。
 僕の知る限り、合衆国大統領は、つねに we を主語にして語ります。
 具体的なことは別途法案として編み上げていくべきことですが、政治には、まず第一に理想が必要。
 理想が現実からどんなに遠くても、理想は高くなくてはいけないし、その距離があるからこそ、どういう筋道をつくっていくかが重要になる。理想があってこそ。順序というものを考えることができる。
 日本をつくるのは、政治家でも官僚でもなく、国民であるのに、一緒に作るという政治家が少なく、自分が国を作るときちんと意識している国民も少ない、という日本の民主主義。
 少しでもよくなるといいですね。