また、履修不足問題を   「みんなやってる」の嘘 

履修不足のある学校名のリストです。
http://www20.atwiki.jp/hisshuu/pages/4.html
 まだ隠している学校もあるのでしょうか。
 あとで発覚したら、それこそ補習が間に合わなくて卒業できなくなってしまうから、隠すのはリスクが高すぎるはずですが。
 でも、(自称?)高校生のこんなブログもあります。
さて、
 現在のところ、全国の高校の約1割。あえていうとわずか1割です。
 少なくとも、「そんなことはどこの高校でもみんなやっている」という言説は事実ではありません。のこり9割の大多数の学校はちゃんとやっている。
 隠している学校があって、倍の二割としても、それでも「どこでもみんなやっている」というのは乱暴すぎて無理。

(追記:2006/11/11)
 「文科省は全国の大学生の16%が高校で必修の世界史を履修していないという調査結果を4年前に手にしながらアクションを起こしていなかった」との報道があり、つまり、結果として大学生の中で、世界史を履修していないのは16%程度であるということが別の角度からわかりました。
 高校生の大学進学率はここしばらく50%程度なので、進学校だけを対象に考えても、「履修逃れなんてみんながやっている」ということにはやはりならないことがわかります。
(追記:おわり)

「みんなやっている」というのは自分を正当化する貧しいギミックであって、事実を曲げて自分の罪悪感をごまかしているだけのことです。
 そもそも行動規範に、他人がどうしているか、は関係ないはず。
 世界中がなんていおうと、「僕は君が好きだ」と言えばいい。
 日本中がインチキしていても、自分はしない。受験制度に問題があるからといってインチキはしない。ゆとり教育に問題があるからといってインチキはしない。
 そういえない、そうしろと言わない教育って、いったい何?
 自分以外の何かに問題があったら、それを理由に自分はどんなズルをしてもいい、なんて、そんな教育はないだろう。 (それはそれ、これはこれ)
 競争で不利なら、制度に矛盾があるなら、「倍の努力をして克服しよう」というのが教育じゃないか。
 少なくともできるだけ負担を少なくすることではないはず。


いろいろな意見がありますけれども
http://www.agawataiju.com/diary/2006/10/post_229.html (自分)
http://d.hatena.ne.jp/sacra_sak_08/20061109 (京大を受験する高校生の意見)
http://d.hatena.ne.jp/reservoir/20061027#1161962983

また、履修不足問題を   「みんなやってる」の嘘 ” への1件のコメント

  1. 履修不足問題の本当の話(1/2)

    今回は、情報学の理論的な話とはちょっと離れて、高校の履修不足のことについて書こう

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