戦争の原因の意味

 戦争の原因やら途中の姿やら、必ず双方の当事者や支援する勢力のプロパガンダが行き交う。何が本当で何が本当かを正確に捉えることは同時進行的には簡単ではなく、何年かの検証を経なければ分からないのが一般的だと思う。
 しかし、そもそも即時検証可能である外形的な「武力で他国の主権を侵害する」ことが問題なのであって、その理由がどうというのは別の戦争を未然に防ぐために今後の問題として歴史的に検証が必要かも知れないけど、今行われている戦争にはすでに重要ではないと思う。
「武力で他国の主権を侵害する」ということが起きていることはすでに検証された事実なので、それを行ったロシアが悪いに決まっている。ウクライナがそこにいたるまでに何をしたかは「ロシアが悪い」の判断にはまったく関係ない。ウクライナに何か問題があればロシアが免責される、というような要素はまったくない。
 ABCD包囲網があったからといって、日本が真珠湾攻撃をしたことが免責されないのと同じことだ。
 どんな理由があっても殺人は許されないのと同じことだ。

 戦争が起きるには何かしら理由があるのは当たり前のこと。理由があれば他国を侵略しても良いというコンセンサスはない。