花の命について

 どこから飛んできたのか、仕事場の前のわずかな土の上に花を開かせる植物の命の力に勇気づけられる。
 この花は1日で花弁を落としてしまう。
 儚いけれど、それは人の思うところであって、植物にとっては花など交配の手段に過ぎないので、次の日に別の花をつけるから、それでよいのだろう。
 人はあたかも花が最も重要なもののように思うけれど、たぶん、それはちがう。