映画「パラサイト」アカデミー作品賞

 映画「パラサイト」がアカデミー作品賞を取れたのは、貧困と格差という社会的で重たい問題を「ちゃんと娯楽作品にした」ということだよね。
 重い問題を重く暗く作るのはむしろ易しい。むしろ安易。
 日本にある「重厚なものが偉い」的な作り手と一部の支持者のくだらない宗教的な考え方を、アカデミー賞とポン・ジュノ監督一蹴している。
 日本の監督も重厚さに逃げずにもっと正面から困難に挑戦して欲しい。
 小説もまた然り。
 阿川は「娯楽にあらずんば小説にあらず」の精神で書いていきたい。