進水30周年

どうしても、ずっと執筆のテンションが上がらない。夏はダメだなあ。しかし、ダメでもダメなりに進めないとゴールは来ないのだ。

というわけで、今日は是が非でも仕事場に。
おっと、その前に郵便局にいって、ヨットの定期検査の払い込み。


我らがヨット<Stella Maris>は、平成1年9月11日に油壺湾で進水しました。
フランスのデザイナー、グループフィノの設計で、静岡のニュージャパンヨットで建造された。その日のうちに、油壺から横浜まで回航をしてきて、以後、横浜をベースに、主に東京湾、相模湾で活動している。

航海中にマストが折れたこともある。
突風でブローチングして落水したこともある。
風速20mを越える中、波の底に入ると水の壁しか見えなくなったこともある。
それでも、僕らの命を守ってくれた。

夜の航海で、満天の星を見た。星明かりというけれど、ほんとうに星の光だけで、コクピットにいる仲間の顔が見えるんだよ。夜光虫の海を切り裂いて進んだこともある。たくさんのイルカと併走したこともある。

食費もでない稼ぎのときも、好物の立ち食い蕎麦すら食えないときでも、ヨットの維持費だけは何よりも優先して、維持してきた。
僕の人生にとって大切なもの。

今日でちょうど船齢30年。まだまだ<Stella Maris>は元気です。たぶん乗り手の方が先にくたびれるね。